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ダウ平均は6日ぶり反発 落ち着きを取り戻す 米CPIは利上げを正当化=米国株概況

株式 

NY株式14日(NY時間16:21)
ダウ平均   32155.40(+336.26 +1.06%)
S&P500    3920.56(+64.80 +1.68%)
ナスダック   11428.15(+239.31 +2.14%)
CME日経平均先物 27270(大証終比:+370 +1.36%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに反発。一時400ドル超上昇する場面が見られた。後半にかけてロシアの戦闘機が米空軍の無人航空機MQ-9に対して迎撃を行ったとのニュースが流れたこともあり伸び悩む動きが見られたものの、反発して終えている。

 SVB<SIVB>、シグネチャー・バンク<SBNY>、そして、その前のシルバーゲート<SI>を含め、米中小金融3行が破綻したが、市場は落ち着きを取り戻していた。預金保護の措置など米当局の対応も早かったためか、金融システム全体への、それこそパンデミックは回避されるのではとの楽観論も出ている。ファースト・リパブリック<FRC>やチャールズシュワブ<SCHW>など地銀株が急反発し、大手銀も買い戻された。

 一方、株式市場にとっては怪我の功名か、米利上げ期待が後退。この日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレ圧力の持続を示し、サービスインフレも上昇が続いていた。FRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となっており、来週のFOMCでの利上げを正当化する内容。

 一部からは来週のFOMCで利上げを一旦停止するのではとの観測も出ていたが、今回のCPIからは、その観測は正当化されない。0.50%ポイントの大幅利上げは完全に後退させているものの、0.25%ポイントの利上げ期待は高まっている。確率は75%程度で織り込んでおり、据え置きは25%程度に低下している。短期金融市場では6月の利下げを織り込む動きも出ている。

 インフレに軸足を置いているFRBがターミナルレート(最終到達点)の見通しを変えたとはまだ思われないが、少なくともアプローチはこれまで以上に慎重になるのではとの期待もあるようだ。市場からは今回の混乱を受けて、伝染リスクは低くいものの、短期的にFRBは追加利上げを手加減するという。一部では来週のFOMCは利上げを実施したうえで、早期の利上げ一時停止のシグナルを出すのではとの見方もあるようだ。短期金融市場では6月にも利下げを織り込む動きが出ている。きょうの米CPIはインフレ圧力の粘着性が示されたが、今後FRBは難しい判断が迫られそうだ。

 メタ・プラットフォームズ<META>に買いが強まった。約1万人の人員削減を計画していることを明らかにした。約5000人分の空きポジションについては埋めない方針。経費節減と効率化を図るのが目的で、過去6カ月で2回目の大規模な人員削減となる。

 ボーイング<BA>が3日続伸。取引開始前にサウジからの大型受注を正式に獲得したと発表。サウジはサルマン皇太子が同国の国営航空会社を活性化させ、さらに新たに国際航空会社を設立し、エミレーツ航空やカタール航空に対抗する。それにあたって、同社の787ドリームライナーを計78機を購入する契約を締結した。

 ウーバー・テクノロジーズ<UBER>やリフト<LYFT>、ドアダッシュ<DASH>といった配車サービス銘柄が上昇。カリフォルニア州の控訴裁判所が、ギグワーカーを従業員ではなく独立した契約者に分類する現行法を支持したことが材料視された。

 ユナイテッド航空<UAL>が下落。前日引け後に1-3月期(第1四半期)のガイダンスを公表し、1株損益が0.60-1.00ドルの赤字を見込み、従来予想の0.50-1.00ドルの赤字から若干下方修正した。パイロット組合との新たな労働協約締結からの費用発生の可能性を反映させた。

 農産物卸のブンゲ<BG>が大幅高。事業停止したNY州のシグネチャー・バンク<SBNY>に変わり、新たにS&P500株価指数の算出銘柄に採用された。

 調査用ソフトウェア開発のモメンティブ・グローバル<MNTV>が大幅高。サーベイモンキーを所有するシンフォニー・テクノロジーが率いるコンソーシアムが同社を1株9.46ドルで買収することで合意した。

 企業向けソフトウェア開発のギットラボ<GTLB>が決算を受け大幅安。ガイダンスで予想を下回る売上高見通しを示したことが嫌気された模様。

 オンライン自動車販売のトゥルーカー<TRUE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を3.50ドルに設定した。

 医薬品のアミリクス・ファーマ<AMLX>が決算を受け大幅高。患者の強い需要に牽引された。

 映画館運営のAMCエンターテインメント<AMC>が大幅安。本日臨時株主総会が開催され、資金調達と負債圧縮のための一連の措置を株主が承認した。

ボーイング<BA> 207.28(+3.91 +1.92%)
ウーバー<UBER> 32.36(+1.54 +5.00%)
リフト<LYFT> 8.51(+0.05 +0.59%)
ドアダッシュ<DASH> 56.99(+3.19 +5.93%)
ユナイテッド航空<UAL> 46.21(-2.62 -5.37%)
ブンゲ<BG> 104.62(+13.23 +14.48%)
モメンティブ<MNTV> 9.28(+1.56 +20.21%)
ギットラボ<GTLB> 33.96(-10.64 -23.86%)
トゥルーカー<TRUE> 2.09(+0.09 +4.50%)
アミリックス<AMLX> 34.10(+2.93 +9.40%)
AMC<AMC> 4.64(-0.82 -15.02%)

アップル<AAPL> 152.59(+2.12 +1.41%)
マイクロソフト<MSFT> 260.79(+6.87 +2.71%)
アマゾン<AMZN> 94.88(+2.45 +2.65%)
アルファベットC<GOOG> 94.25(+2.59 +2.83%)
テスラ<TSLA> 183.26(+8.78 +5.03%)
メタ・プラットフォームズ<META> 194.02(+13.12 +7.25%)
AMD<AMD> 87.45(+5.44 +6.63%)
エヌビディア<NVDA> 240.63(+10.97 +4.78%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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