アップスタートが大幅高 決算不調も底打ちの可能性が指摘される=米国株個別
人工知能(AI)を使った融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益は赤字だったものの予想ほど拡大しなったほか、EBITDAの赤字も予想ほど膨らまなかった。経常収益は予想を上回った。ただ、第1四半期のEBITDA見通しは予想以上の赤字を見込んだほか、経常収益の見通しも予想を下回った。
ジルアードCEOは「昨年は経済的逆風や継続的な資金調達の困難が業績に影響を与えたものの、1年前よりも遥かに良い会社になっている」と述べた。
アナリストは「融資取扱い件数は底を打ちつつあり、さらなる利益縮小の可能性は低下しているが、収益性への懸念、バランスシートの積み上げ、テイクレートへの圧力により、慎重な姿勢でいる。現在のリスク・リワードに弱気な見方をしている」と述べた。
決算発表後は前日の時間外で売りが優勢となっていたが、底打ちの可能性が指摘されたことを材料に買いが強まる展開が見られている。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-0.25ドル(予想:-0.48ドル)
・経常収益:1.47億ドル(予想:1.34億ドル)
・粗利益率(調整後):60.4%(予想:61.6%)
・EBITDA(調整後):-1660万ドル(予想:-3730万ドル)
・EBITDAマージン:-11%(予想:-28.3%)
(1-3月・第1四半期見通し)
・経常収益:約1.00億ドル(予想:1.58億ドル)
・EBITDA(調整後):-7000万ドル(予想:-1290万ドル)
(NY時間10:08)
アップスタート<UPST> 20.18(+3.33 +19.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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