パウエル会見とメタの決算に勇気づけられる=米国株
前日のパウエル議長の会見や、メタ<META>の決算および400億ドルに及ぶ自社株買いのニュースが市場を勇気づけているようだ。取引開始前にIT・ハイテク株には買いが強まっており、ナスダックはきょうも上昇して始まりそうだ。
パウエル議長はきのう、あと2回の利上げを検討していると述べていた。ターミナルレート(最終到達点)を5.00-5.25%に設定し、今回の利上げサイクルを終了させようとしている。議長はターミナルレート到達後の追加利上げは考えていないとも述べていた。
この具体的かつ明確な示唆が投資家の利上げ懸念に対する迷いを払しょくしている。「市場はFRBから聞きたいことを聞いた。投資家は短期的にこの波に乗る可能性が高く、リスク資産には良い環境だ」との指摘も出ている。
しかし、明日の米雇用統計など今後発表の重要指標はリスクとして意識される。ある段階でデータが経済の回復を示せば、パウエル議長が再に追加利上げ期待を復活させるシナリオは想定する必要があり、それはボラティリティの高まりにつながる可能性がある。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。