TIが決算受け下落 半導体業界の不振が広範囲に広がっている事を示す=米国株個別
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第4四半期のガイダンスは予想を下回る見通しを示している。半導体業界の不振がコンピューターや携帯以外にも広がっていることを示した。
テンプルトンCEOは声明で「第4四半期は個人向け電子機器の低迷が予想され、産業界全体でも低迷が拡大している」と述べた。
アナリストは「自動車部門は引き続き持ちこたえているものの、半導体業界の低迷がPCやスマートフォンだけでなく、かつて好調だった産業分野にも広がっていることを示唆している。顧客企業のより広範な在庫調整が始まっているため、今後数四半期に渡り、逆風が続く可能性がある」と指摘した。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.56ドル(予想:2.43ドル)
・売上高:52.4億ドル(予想:51.3億ドル)
・設備投資:7.90億ドル(予想:7.41億ドル)
・FCF:19.8億ドル(予想:19.7億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.83~2.11ドル(予想:2.23ドル)
・売上高:44~48億ドル(予想:49.3億ドル)
(NY時間09:45)
TI<TXN> 152.88(-9.29 -5.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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