ペプシコが決算を受け上昇 通期の１株利益の見通しを上方修正＝米国株個別

　ペプシコ＜PEP＞が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の１株利益の見通しを上方修正したほか、予想を実質売上高の見通しも示している。北米を始め、全世界に渡って好調だった。

　スナック菓子の購入量は減少したものの、値上げが奏功し売上高は２桁増となった。インフレとの闘いのシナリオはまだ機能していると述べている。

　同社は砂糖、トウモロコシ、ジャガイモなどの素材により多くのコストを支払っているが、予想を上回る好決算となった。インフレが家計を圧迫する中でも、特定の製品への需要は複数の地域で底堅く推移していることを示した。

　なお、同業のコカ・コーラ＜KO＞も買いが膨らんでいる。

（７－９月・第３四半期）
・コア1株利益：1.97ドル（予想：1.84ドル）
・売上高：219.7億ドル（予想：208.1億ドル）
　　フリトレー北米：55.6億ドル（予想：52.8億ドル）
　　クエーカーフーズ北米：7.13億ドル（予想：6.84億ドル）
　　ペプシコビバレッジズ北米：66.4億ドル（予想：63.6億ドル）
　　欧州：36.5億ドル（予想：33.7億ドル）
　　中南米：25.2億ドル（予想：23.1億ドル）
・実質的売上高：16％（予想：9.1％）

（通期見通し）
・コア1株利益：6.73ドル（従来：6.63ドル）（予想：6.69ドル）
・実質的売上高：16％（予想：9.9％）

（NY時間09:36）
ペプシコ＜PEP＞　167.86（+5.27　+3.24%）
コカ・コーラ＜KO＞　55.63（+1.15　+2.10%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美