ドル円は一時145円80銭台まで、ドル高基調継続=NY為替概況
きょうのNY為替市場は、米国がコロンバスデー、カナダが感謝祭の休日。株式市場などは取引がある為、外国為替市場でも一般的な祝日に比べてると取引があるものの、平日に比べると薄商いとなった。そうした中で、ドル円はしっかりとした動きが続き、一時145円80銭台まで。
先週末の米雇用統計を無難にこなし、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げ期待が強まる中で、ドル買いの流れが継続している。週末にロシア本土とクリミア半島を結ぶウクライナ大橋が爆破されたことや、10日にロシアがウクライナの首都キーウを含む複数都市に大規模な弾道ミサイル攻撃を実施したことなどによるウクライナ情勢の深刻化への懸念も、リスク警戒でのドル買いを誘ってドル円の支えとなった。
前回為替介入が入った145円90銭台の直近高値を前に、ここからの買いには慎重姿勢が見られ、上値トライが抑えられたが、目立った押し目はなく、堅調な地合いを維持している。
アジア市場からロンドン市場にかけて1ユーロ=0.97ドル台後半から0.9680台まで値を落としたユーロドルは、0.97を挟んでの安値圏もみ合いが続いた。ドル円同様に米国の積極的な利上げ姿勢やウクライナ情勢がドル買いを誘った。
アジア市場での141円80銭近くの高値からロンドン市場で141円割れまで値を落としたユーロ円は、ユーロドルが下げ止まりを見せる中で、ドル円がしっかりとなり、買い戻しが入る展開に。一時下げ分を解消するところまで買い戻しが入ったが、その後は少し上値が重くなり、午後に入って141円30銭台まで。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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