ドル円は大きな動き、145円に迫った後、143円台に、レートチェックも=東京為替概況
ドル円は大きな動き、145円に迫った後、143円台に、レートチェックも=東京為替概況
昨日の海外市場で米消費者物価指数が予想を上回る伸びとなったことを受けて大きく上昇。144円台に乗せて東京市場を迎えた。東京市場に入っても流れが続き、早朝にCPI直後の高値を超えて、144円96銭まで上値を伸ばした。
その後神田財務官があらゆるオプションを排除せずに、適切な対応をしたいと発言したこともあり、144円10銭台まで値を落としたものの、日銀が予定されていた買い入れオペを増額。緩和維持の姿勢を示したことで再び144円80銭台まで上昇するなどの動きを見せた。
その後少し調整が入って午後まで144円台半ば前後での推移が続いた後、一気にドル売り円買いに。日経新聞が複数銀行の話として、日銀がレートチェックを実施したと報じたことが材料となった。介入の準備とされるレートチェック。実際の取引が行われたわけではないが、レートチェック自体が約10年ぶりであり、市場は大きく反応した。また、介入の決定を行う責任者である鈴木財務相は、財務官同様にあらゆる手段を排除せず対応していくという発言を行った後、あらゆる手段には介入を含むのかという記者団の問いに対して「そう考えてもいい」と発言しており、市場の期待感が広がった。
ユーロ円が144円40銭前後から143円50銭台に落ちるなど午後は円買いの動きが優勢となっている。
昨日のドル買いで1.02近くから1.000に近づいたあと、1.0000割れまで値を落としたユーロドルは0.99台後半での推移が中心となった。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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