ドル買いの調整入るも、ドル円は下がると買いが出る流れ=ロンドン為替概況
ドル買いの調整入るも、ドル円は下がると買いが出る流れ=ロンドン為替概況
東京午後に約一月半ぶりの139円を付けるなどドル高が進む展開に。先週末のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を受けて、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ期待が強まったことなどから米債利回りの上昇が見られ、ドル買いが強まった。
ロンドン市場ではドル高に対する調整が入った。大台をいったん付けたことで調整が入る展開に。英国がバンクホリデーで休場となっており、取引参加者が少なくなっていることも、調整の入りやすい地合いに。ドル円は138円30銭台まで。調整一服後は買い戻しも入っており138円60銭台を回復。
ドル全面高基調の中で東京午後に0.9910台を付けたユーロドル。139円の大台を付けたドル円に調整が入ったことをきっかけに、ユーロドルでもドル売りの動き。週末にはホルツマン・オーストラリア中銀総裁やクノット・オランダ中銀が9月のECB理事買いでの0.75%利上げの可能性に言及したことを、欧州勢が改めて材料視した面も。ユーロドルはパリティ(1ユーロ=1ドル)前後まで。
東京市場から買いが入っていたユーロ円はロンドン市場に入っても買いが続いた。先週末NY午後に136円台に値を落とし、その後137円台に乗せて週の取引を終えたユーロ円。朝の137円台前半から買いが入り、ロンドン市場に入って138円台に。その後いったん調整も、再び買いが入る展開となり138円台後半まで。週末にジャクソンホール会議でのパネルディスカッションで黒田日銀総裁が緩和維持以外の選択肢はないと発言したことなどが円売りを誘った形。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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