コストコは決算受け小幅高 在庫拡大は嫌気される=米国株個別
コストコ・ホールセール<COST>が前日引け後に2-4月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、既存店売上高、会費収入などの主要指標が予想を上回った。在庫が第2四半期の19%増から26%増加に拡大しており嫌気されている。
ただ、同社は「在庫は消化できる」と述べたうえで、「コスト上昇を消費者に転嫁する能力にはまだ安心感があり、在庫には遅れて入荷した数億ドルのホリデー商品も含まれている」と述べた。
アナリストは、経費をコントロールすることによってインフレ環境を乗り切っていることを概ね好意的に受け止める一方で、利益面で同社の強気ケースに近い将来いくつかの逆風が吹く可能性があり、株価がネガティブに反応する危険性も指摘した。
ただ、株価は取引開始直後は下げて始まったものの、売り一巡後は買い戻しが入りプラスに転じている。
(2-4月・第3四半期)
・米既存店売上高:14.9%(予想:11.5%)
米国:16.6%(予想:11.1%)
・1株利益(調整後):3.04ドル(予想:3.02ドル)
・売上高:526.0億ドル(予想:515.0億ドル)
倉庫収入:516.1億ドル(予想:504.5億ドル)
会費収入:9.84億ドル(予想:9.71億ドル)
・在庫:26%増
(NY時間09:47)
コストコ<COST> 468.38(+3.39 +0.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。