アクティビジョンが上昇 バフェット氏が保有比率を９．５％に拡大 合併アービトラージ戦略＝米国株個別

　ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザード＜ATVI＞が上昇。著名投資家バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ＜BRK.B＞が１－３月に保有比率を９．５％に増やしたことが明らかとなった。アクティビジョンはマイクロソフト＜MSFT＞が１月に買収を発表している。

　バークシャーは合併アービトラージ戦略のもと持ち株を増加させた。マイクロソフトはアクティビジョン株を１株９５ドルで買い取る予定だが、１－３月のアクティビジョンの株は概ね８０ドル付近で推移していた。バフェット氏は「もし買収が成立すれば幾らか利益が出る」と話した。

　バフェット氏はここ数年、高過ぎるバリュエーションが株式購入の妨げになっていると不満を漏らしていたが、１ー３月期に普通株を購入する戦略に回帰している。バークシャーの１－３月の株式買い越し額は約４１０億ドル。バークシャーはアクティビジョンのほかにシェブロン＜CVX＞の持ち分を増やした。

（NY時間09:51）
アクティビジョン＜ATVI＞　77.86（+2.26　+2.98%）
バークシャー＜BRK.B＞　320.43（-2.40　-0.74%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美