テスラが決算受け下落 アナリストからは楽観的な声も=米国株個別
テスラ<TSLA>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回り過去最高となった。大衆向けモデルの販売が好調だった。同社は昨年、世界で93万6000台以上を納車し、前年比で87%増加した。数年に渡り予測される年平均50%拡大を上回っている。
しかし、株価は冴えない反応。サプライチェーン問題により年内の生産が制限されると発表。同社は声明で「サプライチェーンが主な制限要因になっており、自社工場は数四半期に渡って生産能力が低下している。これは年内まで続きそうだ」と述べた。
ただ、時間外で株価は一時プラスに転じる場面も見られていた。アナリストからは楽観的な声も出ている。「サプライチェーンの逆風がコストや製品投入に影響を及ぼし、完全無欠の四半期ではなかった。しかし、意気消沈はしていない。納車の年平均50%拡大は可能と思われ、納車の長期ガイダンスも変更なしなど、楽観的な面もある」との指摘も聞かれた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.54ドル(予想:2.36ドル)
・売上高:177.2億ドル(予想:166.4億ドル)
・粗利益率:27.4%(予想:26.8%)
・FCF:27.8億ドル(予想:16.7億ドル)
(NY時間09:34)
テスラ<TSLA> 911.58(-25.83 -2.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。