ダウ平均は1000ドル超の急落 先週の流れがきょうも続く=米国株前半
NY株式24日(NY時間12:26)
ダウ平均 33167.00(-1098.37 -3.16%)
ナスダック 13114.30(-654.62 -4.62%)
CME日経平均先物 26770(大証終比:-810 -3.02%)
きょうもNY株式市場は売りが加速しており、ダウ平均は1000ドル超急落している。7日続落。今週から本格化する企業決算を控え、先週の米株式市場は2020年3月以来の最悪の週となってしまったが、その流れがきょうも続いている。値ごろ感は十分に出ているとの指摘も多く聞かれるものの、押し目買いを入れるタイミングをなお見出しづらい模様。先週の下げでダウ平均は200日線を下回っている。200日線を下回ったケースは12月始めにも見られたが、その時はすぐにリバウンドし、その後に最高値を更新していた。今回は大きく下放れする展開となっており、直ぐに戻せるか注目される。
今週はFOMCを控えており、FRBが予想以上にタカ派なシグナルを送ってくるリスクも警戒しているようだ。米大手証券からは、3月、6月、9月、12月の年内4回の利上げがコンセンサスだが、さらに回数が増える可能性も完全には否定できないとの指摘も出ていた。また、ウクライナ情勢が緊張感を強めていることも、ネガティブな雰囲気を助長している。
決算については、これまで発表されたS&P500企業のうち70%以上が予想を上回る利益を計上していた。しかし、ゴールドマン<GS>やネットフリックス<NFLX>のネガティブな反応を見ると、警戒感も強い。本日は引け後にIBM<IBM>が発表を予定。今週はそのほか、マイクロソフト<MSFT>やテスラ<TSLA>、アップル<AAPL>など大手IT・ハイテクの発表が予定されており、注目される。
市場の一部からは、当初は金融政策や財政などの刺激策撤回に伴う下落であったが、先週は業績への先行き不安へと変化していった。つまり、投資家は今、業績に対するマルチプルだけではなく、1株利益の予測そのものを心配しているとの声も聞かれる。
個別に百貨店のコールズ<KSS>が大幅高。ブルームバーグが関係者の話として伝えたところによると、小売り専門の投資会社シカモア・パートナーズから買収提案が提示されたという。数日前にはヘッジファンドのスターボード・バリューの支援を受けているアカシア・リサーチ率いるグループが1株64ドルの現金による買収案を提示したと伝わっていた。
コールズ<KSS> 61.22(+14.38 +30.69%)
アップル<AAPL> 155.03(-7.38 -4.54%)
マイクロソフト<MSFT> 278.84(-17.19 -5.81%)
アマゾン<AMZN> 2714.76(-138.10 -4.84%)
アルファベットC<GOOG> 2501.62(-100.22 -3.85%)
テスラ<TSLA> 853.64(-90.26 -9.56%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 289.75(-13.42 -4.43%)
AMD<AMD> 108.16(-10.65 -8.96%)
エヌビディア<NVDA> 210.22(-23.53 -10.06%)
ツイッター<TWTR> 32.16(-2.66 -7.64%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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