エネオスが和歌山製油所閉鎖 需要減で効率化
石油元売り最大手のENEOS(エネオス)<5020>が、和歌山製油所(和歌山県有田市)を閉鎖する方針を固めた。共同通信が伝えた。ガソリンなど石油製品の需要は人口減少や世界的な脱炭素の流れで減少傾向にあり、エネオスは製油所の統廃合による経営効率化を進めている。
関係者によると和歌山製油所は都市圏からやや離れて立地していることもあり、物流施設や他製品の製造拠点への転用は難しいと判断、閉鎖の方向となった。閉鎖時期など詳細を近く発表するという。
エネオスは脱炭素社会の実現に向け、水素を原料にした石油の代替となる合成燃料の開発に力を入れている。合成燃料は石油と同様に扱えるとし、将来的に既存の製油所設備を活用することも目指している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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