バンカメが上昇 トレーディング収益は予想下回るも、融資が回復傾向を見せる=米国株個別
バンカメ<BAC>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、トレーディング収益がこれまでの大手銀の発表と同様に予想を下回った。債券・為替・商品(FICC)が冴えなかった。しかし、株価は上昇の反応を示している。融資の伸びが回復傾向を見せていることが好感されている模様。第4四半期の平均融資残高は前年比1%増となり、ローンおよびリースの平均残高は9450億ドルと予想(9400億ドル)を上回った。
2021年の大半は需要が低迷する中、投資家は融資がどうなっているかにも注目していた。景気刺激策で個人や企業の資金が潤沢になったことも借入需要の落ち込みの要因でもあった。
同銀のモイニハンCEOは声明で「第4四半期に融資残高が510億ドル増加し、預金も1000億ドル増加した。リテール部門のリーダーとしての地位をさらに強固なものにした」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.82ドル(予想:0.76ドル)
・営業収益(調整後):221.6億ドル(予想:222.3億ドル)
トレーディング:29.3億ドル(予想:31.0億ドル)
FICC:15.7億ドル(予想:17.6億ドル)
株式:13.7億ドル(予想:13.3億ドル)
ウェルス・マネジメント:54.0億ドル(予想:53.8億ドル)
投資銀行:23.2億ドル(予想:20.0億ドル)
純利息収入:115.2億ドル(予想:113.7億ドル)
(NY時間09:35)
バンカメ<BAC> 48.08(+1.82 +3.93%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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