ダウ平均は4日続伸 ホリデーシーズン中の強い米小売売上高のレポートが支援=米国株前半
NY株式27日(NY時間12:48)
ダウ平均 36185.64(+235.08 +0.66%)
ナスダック 15827.99(+174.62 +1.12%)
CME日経平均先物 29000(大証終比:+350 +1.21%)
クリスマス連休明けのNY株式市場でダウ平均は4日続伸。感染拡大への懸念は根強いものの、重症化へのリスクが低いとの研究レポートもあり、市場では楽観的な雰囲気が続いている。きょうはホリデーシーズンの強い小売売上高のレポートが公表されていたことも相場を支援している模様。マスターカード<MA>の発表によると、11月1日から12月24日までの米小売売上高はeコマースブームに支えられて、前年比8.5%増加したと発表した。
一方、オミクロン株の影響が航空業界に打撃を与えている。感染拡大によるクリスマス期間中のフライトのキャンセルが2800便を超えた。また、乗務員不足を引き起こしているほか、北西部での寒波がそれに輪をかけた。ユナイテッド航空<UAL>とデルタ航空<DAL>はクリスマス期間中のフライトのうち12%以上がキャンセルされた。航空会社にとってクリスマス期間は1年で最大の繁忙期でもあり、航空業界にとっては痛手となる。
パンデミック後の景気回復もピークを過ぎ、各国の中銀や政府がインフレ抑制のために刺激策縮小に動く中で、今のサイクルにおける次の局面は調整だと見る向きも多い。しかし、今年幾度となく最高値を更新した米株高がすぐに終わる理由はないとの見方も出ている。米大手銀によると、投資家のポジショニングはすでに低水準で、買い戻しが期待できることなどを踏まえると、今は大きく売り込まれる環境にはないという。投資家のポジショニングは弱気過ぎる。市場はタカ派の中央銀行と弱気なオミクロン株という物語を過度に織り込んでいると指摘している。
なお、12月の最後の5取引日と1月の最初の2日の動きは1945年以来75%の確率で米国株の前兆となっているとの調査も出ていた。
エネルギーや銀行が上昇しているほか、IT・ハイテク株も堅調でナスダックは1%超上昇している。
デルタ航空<DAL> 39.00(-0.30 -0.76%)
ユナイテッド航空<UAL> 44.47(-0.41 -0.90%)
アメリカン航空<AAL> 18.13(-0.13 -0.71%)
サウスウエスト航空<LUV> 41.76(-0.12 -0.27%)
アップル<AAPL> 179.05(+2.77 +1.57%)
マイクロソフト<MSFT> 340.54(+5.85 +1.75%)
アマゾン<AMZN> 3400.53(-20.84 -0.61%)
アルファベットC<GOOG> 2958.33(+15.48 +0.53%)
テスラ<TSLA> 1110.43(+43.43 +4.07%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 345.62(+10.38 +3.10%)
AMD<AMD> 153.26(+7.12 +4.87%)
エヌビディア<NVDA> 308.25(+11.85 +4.00%)
ツイッター<TWTR> 44.38(+0.22 +0.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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