ヘルスエクイティが決算受け大幅安 なおパンデミックの逆風にさらされる＝米国株個別

　企業向けにヘルスケアなど福利厚生の管理プラットフォームを手掛けるヘルスエクイティ＜HQY＞が大幅安。前日引け後に　８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、通期見通しを下方修正したことも投資家を失望させている。同社はなお、パンデミックの逆風にさらされていることが示唆された格好となった。

　今回の決算を受けて、アナリストからの投資判断引き下げも相次いでいる。今回の冴えない売上高は、サービス部門、資産管理部門、および決済部門の収益低下によってもたらされている。同社の経営陣は医療貯蓄口座（ＨＳＡ）事業は堅調だと強調していたが、消費者向け福利厚生事業は予想を下回っていたと指摘。デルタ株の感染拡大は、顧客企業の従業員の職場復帰を遅れさせる可能性があり、同社の事業全体にも一定の影響を与える可能性があるという。

（８－１０月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：0.35ドル（予想：0.35ドル）
・売上高：1.80億ドル（予想：1.84億ドル）
・EBITDA（調整後）：6110万ドル（予想：5970万ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.30～1.35ドル（従来：1.45～1.50ドル）（予想：1.48ドル）
・売上高：7.50～7.55億ドル（従来：7.55～7.65億ドル）（予想：7.62億ドル）
・EBITDA（調整後）：2.30～2.35億ドル（従来：2.41～2.47億ドル）（予想：2.46億ドル）

（NY時間09:48）
ヘルスエクイティ＜HQY＞　40.11（-16.56　-29.22%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美