ペロトンが決算受け大幅安 ガイダンスを十分に下方修正していないとの声も=米国株個別
家庭用フィットネスのペロトン・インタラクティブ<PTON>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上だった。一方、EBITDAの赤字は予想ほどではなかった。ガイダンスも公表しており、第2四半期は売上高、コネクティド・フィットネスの会員数とも予想を下回る見通しを示した。通期についても予想を下回る見通しを示している。
今回の決算を受けてアナリストからの懸念の声も強く聞かれ、同社はガイダンスを十分に下方修正していないとの指摘も出ていた。パンデミックが沈静化に向かう中で、経済活動再開と、それに伴う激しい競争の逆風の中で、同社の対応能力を見誤っていたのとコメントも出ている。同社は短期的な逆風の可能性を完全に把握しておらず、見通しの下方修正、特に2022会計年度の下期にリスクにさらされる可能性があるとしている。同社は現在、現金喪失に陥る危険な状態にあるとも指摘した。
(7-9月・第1四半期)
・1株損益:-1.25ドル(予想:-1.13ドル)
・売上高:8.05億ドル(予想:8.09億ドル)
コネクティド:5.01億ドル(予想:4.97億ドル)
サブスク:3.04億ドル(予想:3.09億ドル)
・EBITDA(調整後):-2.34億ドル(予想:-2.80億ドル)
・有料デジタル会員:88.7万人(予想:90.8万人)
・コネクティド会員:249万人(予想:248万人)
(10-12月・第2四半期見通し)
・売上高:11~12億ドル(予想:15億ドル)
・EBITDA(調整後):-3.25~-3.50億ドル(予想:-1.11億ドル)
・コネクティド会員:280~285万人(予想:286万人)
(通期見通し)
・売上高:44~48億ドル(従来:54億ドル)(予想:54億ドル)
・EBITDA(調整後):-4.25~-4.75億ドル(従来:-3.25億ドル)(予想:-3.23億ドル)
・コネクティド会員:335~345万人(従来:363万人)(予想:359万人)
(NY時間10:51)
ペロトン<PTON> 58.50(-27.56 -32.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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