バンカメが軟調 金利収入が冴えず=米国株個別
バンカメ<BAC>が取引開始前に4-6月期決算を発表しており、営業収益は予想を下回った。低金利や政府による失業や直接給付によるクレジットカードの利用減で金利収入が冴えなかったほか、トレーディング部門も株式は増収となったものの、債券・為替・商品(FICC)部門が38%の減収となり予想も下回った。
声明でFICC部門の減収については、金融市場が緩和的だったことが影響したとし、1株利益については22億ドルの貸倒引当金の戻し入れが反映されているとしている。なお、クレジットカード部門は12%の減収となったものの、個人消費についてはパンデミック前の水準を回復していると述べている。
市場では、前日のJPモルガン<JPM>やゴールドマン<GS>と同様に冴えない内容と受け止められており、株価は続落している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.77ドル)
・営業収益(調整後):215.8億ドル(予想:218.4億ドル)
トレーディング:36.0億ドル(予想:37.8億ドル)
FICC:19.7億ドル(予想:24.4億ドル)
株式:16.3億ドル(13.4億ドル)
ウェルス・マネジメント:50.7億ドル
投資銀行:22.5億ドル(予想:18.3億ドル)
金利収入:103.4億ドル(予想:104.4億ドル)
・貸倒引当金戻入:22億ドル
(NY時間09:41)
バンカメ<BAC> 39.47(-0.39 -0.97%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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