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ドル円111円手前の売りが重く、上値から調整

見通し 

ドル円111円手前の売りが重く、上値から調整

110円台半ばのサポートを試す展開に

英ポンド、新保健相の行動制限解除に前向き姿勢で買いが一時強まるも
その後調整売りに上昇分を解消

【東京市場】110円台後半で落ち着いた動きに

 週明けの東京市場でドル円は110円台後半推移に。
先週末終値付近で落ち着いたスタートとなったドル円は、朝方若干しっかりの展開で
110円85銭前後まで上値を伸ばしたが、その後は頭を抑えられる展開に。
先週末111円台での買いにやや慎重姿勢が見られたことで、上値が抑えられる形となった。
朝の上昇局面でも先週末NY市場の高値に届かず、調整が入りやすくなった面も。
もっとも下がると買いが出る流れは継続。午後に入っても上値の重い展開となったが、
下値は110円62銭までにとどまっている。

【ロンドン市場】ポンドが一時上昇

 不倫問題で緊急辞任したハンコック前保健相の後を継いで新保健相に就任したジャビド前財務相が
ロックダウン解除に向けて前向き姿勢を示したことなどが好感されて、
序盤にポンド買いの動きが広がった。
ポンドドルは1.3870台から1.3940前後まで大きく上昇する場面が見られた。
しかし、その後ポンドは値を落とす展開に。
ユーロドルなどでもユーロ売りドル買いが見られ欧州通貨売りドル買いの流れに。
欧州株の下げなどが重石に。

 ドル円は110円台後半の狭いレンジでもみ合いに。

【NY市場】ドル円序盤の上昇から一気の売りに

 ドル円はロンドン午後からNY朝にかけてしっかりの展開となり、110円90銭台まで。
もっとも111円手前の売りが継続しており、大台を付けきれないと
調整の動きが広がり一気に110円台半ばへ。
米雇用統計を週末に控え突っ込んだドル買い円売りには慎重。
ダウの下げや米債利回りの低下なども重石となった。

【本日の見通し】ドル円はレンジ取引中心も、やや警戒感

 111円手前の売りに頭をしっかりと抑えられる展開が続いている。
週末の米雇用統計を前に、上値の重さからいったん調整が入る局面がありそう。
ドル円は110円台半ばをしっかり割り込むと110円20銭台ぐらいまでの調整は十分にある
ポジションが思った以上にたまっているようだと、さらなる調整も。
流れ的にはまだ上方向という意識は継続。
雇用統計前にドル売りで攻める流れにはなりにくいところも。
110円台後半レンジから少し広く110円台でのレンジを意識する展開か。

 ユーロドルは1.1900前後がしっかり。1.1900割れでもう一段の下げも。
ポンドドルがロンドン序盤の上昇から値を落としたように欧州通貨売りドル買いの流れも。
ただ、今日に関してはラガルドECB総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、バイトマン独中銀総裁などの講演が予定されており
それまで突っ込んだ動きは避けたいところも。

【本日の戦略】押し目買い

スウィングは押し目買いの流れが継続。
ただ少しじっくりと買いを待ちたいところで110円台前半の買い場探しも。
デイトレは110円台半ばのトライを確認。抜けるようだといったん売りからも。
ただ、早めに手じまいたい。中期的な流れはまだ上と見ている。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

《6/28 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.77  1.1937  132.13
高値  110.97  1.1945  132.35
安値  110.50  1.1902  131.78
終値  110.63  1.1925  131.96
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/28 月曜日の主要株式指数》
日経  29048.02 -18.16
DOW   34283.27 -150.57
S&P    4290.61 +9.91
Nasdaq  14500.51 +140.12
FTSE   7072.97 -63.10
DAX   15554.18 -53.79
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/28 月曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=72.91(-1.14 -1.54%)
NY金先物8月限(COMEX)(終値)
1オンス=1780.70(+2.90 +0.16%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/28 月曜日に発表された主な経済指標》

【香港】
貿易収支(5月)17:30
結果 -255.0億香港ドル
予想 -302.0億香港ドル 前回 -318.0億香港ドル

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/28 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*日銀主な意見(6月17日-18日開催分)
日本の景気は内外における新型コロナの影響から引き続き厳しい状態にあるが、
基調としては持ち直している
ワクチン接種の進展もあって、前向きな循環が働き始めている。
海外経済は、総じてみれば回復しているが、
ワクチン接種の進捗が遅れている新興国では足もと停滞の動きがみられるなど、
国・地域ごとに回復ペースにばらつきがみられる。
経済の改善が続くことや、エネルギー価格の上昇、
携帯電話通信料引き下げの影響剥落などから、徐々に上昇率を高めていく。
ペントアップ需要が現れ始める本年後半から物価を巡る情勢が改善し、物価上昇率も高まっていく
企業等の資金繰りは、ひと頃より改善しているものの、
今後もストレスのかかる状況が続くと予想されることを踏まえると、
「特別プログラム」の期限を半年間延長し、引き続き、企業等の資金繰りを支援することが適当

【ユーロ圏】
*パネッタECB理事
インフレの2次的波及リスクは引き続き限られている。
経済が過熱に向かう道筋はみられていない。
現在の欧州のポリシーミックスは以前を明らかに凌駕している。
財政・金融政策の時期尚早な引き揚げを行うべきでないこと確信。

*ホルツマン・オーストリア中銀総裁
新型コロナウイルスによる緊急事態が終わればPEPPは終了に。
市場の見方はECBのPEPP計画に沿っている。
今後の物価の行方についてはまだ不透明だ。

*バイトマン独連銀総裁
ドイツのインフレ急上昇は一時的な要因と関係したもの。
ドイツおよびユーロ圏の物価見通しのリスクは上向き。
コロナ緊急事態が終わるとき、金融と財政支援を後退させるべき。
ECBは短期的なインフレ上昇を気にせず。
2022年は危機の年とはみなされないだろう。

【米国】
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
物価連動債(TIPS)の市場は約2%のインフレを示唆。
中古車と航空運賃の価格急上昇は一時的と見ている。
価格が正常化すれば、インフレは後退する可能性。
9月に労働力が拡大する可能性があり、一部の雇用を埋める。
中期的に労働力不足を見込む。
優先順位は利上げよりも資産購入ペース縮小が先のほうが好ましい。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
有効求人倍率(5月)8:30
予想 1.08 前回 1.09 

完全失業率(5月)8:30
予想 2.9% 前回 2.8%

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(6月)15:00
予想 0.7% 前回 1.8%(前月比)
予想 13.6% 前回 10.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感・確報値(6月)18:00
予想 N/A 前回 -3.3

ユーロ圏景況感(6月)18:00
予想 116.0  前回 114.5

ドイツ消費者物価指数・速報値(6月)21:00
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 2.4% 前回 2.5%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・速報値(6月)21:00
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.4%(前年比)

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(4月)22:00
予想 14.85% 前回 13.27%(20都市・前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)23:00
予想 119.0 前回 117.2

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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