フォードが下落 深刻な半導体不足を指摘=米国株個別
フォードが商いを伴って下落。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益が予想を大きく上回ったほか、売上高も予想を上回った。供給不足で車体価格の上昇が寄与した。ただ、同社は深刻な半導体不足を指摘しており、通期のEBIT見通しを下方修正している。
最悪のシナリオとして想定していた半導体不足が顕在化したことで、利益が25億ドル相当の打撃を受ける可能性に言及している。第2四半期に計画していた生産の50%前後が失われ、第1四半期の17%を大きく上回るとの見通しも示した。
同社のファーリーCEOは、「かじ取りを迫られる激動の局面がこの先さらにあるだろう。半導体不足とそれによる生産への影響はまだ悪化の方向で、状況が良くなるのはその後だ」と述べた。また、ローラーCFOは「半導体不足による今年の減産は110万台相当となる公算が大きい」と述べた。従来見通しは20万-40万台だった。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.89ドル(予想:0.20ドル)
・売上高:336億ドル(予想:312.5億ドル)
・EBIT(調整後):48億ドル(18億ドル)
(通期見通し)
・EBIT(調整後):55~65億ドル(68.1億ドル)
(NY時間14:58)
フォード 11.44(-0.99 -7.96%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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