ボーイングが下落 予想以上のキャッシュ喪失=ダウ採用銘柄
ボーイングが下落。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、1株損益が予想以上の赤字となった。防衛部門は引き続き好調だったものの、パンデミックの影響で商業航空機部門やサービス部門が冴えなかった。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が36.8億ドルの赤字と予想以上のキャッシュ喪失となった。
墜落事故で20カ月間運航禁止となっていた737マックスが、ようやく運航再開に漕ぎ着けたものの、パンデミックの影響で787ドリームライナーの出荷が急減し、その恩恵を打ち消している。また、同社は737マックスの出荷を増加させている一方で、20カ月間の運航禁止措置に伴う航空会社やリース会社への補償が重石となり、利益を生み出せないでいる。今回の決算は同社の抱える課題を浮き彫りにした格好となった。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益:-1.53ドル(予想:-0.90ドル)
・売上高:152.2億ドル(予想:151.2億ドル)
商業:42.7億ドル(予想:53.2億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:71.9億ドル(予想:63.1億ドル)
グローバルサービス:37.5億ドル(予想:39.3億ドル)
・FCF:-36.8億ドル(予想:-33.4億ドル)
(NY時間10:02)
ボーイング 234.10(-8.37 -3.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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