エクソンモービルとシェブロンが昨年、合併を協議をしていたとの報道も=米国株個別
週末の一部報道で、エクソンモービルとシェブロンが昨年、合併について協議をしていたと伝わっていた。シェブロンのワースCEOとエクソンのウッズCEOは、パンデミックでエネルギー需要が落ち込み、両社の財務負担が増大したのを受けて協議したという。協議は予備的なもので、現在は行われていないが、将来再開の可能性はあるという。
もし、両社の合併が実現すればエネルギー業界では過去最大のM&Aとなる。現在の株価から計算すると、新会社は時価総額が3500億ドル超の巨大企業となり、売上高でもサウジアラムコを凌ぐ。ただ、万一両社が合意したとしても、成立する可能性は低いとも見られている。両社がエネルギー産業の川上と川下で持っている立場を考慮すれば、各国の反トラスト当局の認可を得るにはハードルが高いとも思われる。
両社は元々、ロックフェラー家のスタンダード・オイルを米政府が分割させて誕生した企業。なお、両社は今回の報道についてコメントしてない。
ただ、株価はまちまちの動き。
(NY時間09:45)
エクソンモービル 44.88(+0.04 +0.09%)
シェブロン 84.82(-0.38 -0.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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