東京株式(大引け)=427円高、前週末の反動で切り返し急
1日の東京株式市場は大きく買い戻される展開となり、日経平均は寄り後も一貫して上げ幅を広げ、終値で2万8000円大台を回復した。
大引けの日経平均株価は前営業日比427円66銭高の2万8091円05銭と急反発。東証1部の売買高概算は11億4553万株、売買代金概算は2兆5118億1000万円。値上がり銘柄数は1336、対して値下がり銘柄数は769、変わらずは86銘柄だった。
きょうの東京市場は前週末とは打って変わって広範囲に買いが優勢となった。前週末の米国株市場はNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となったが、東京市場では前週末に米国株市場に先立って株価を下げていたことから、きょうはその反動もあって目先空売り筋の買い戻しなどが全体を押し上げた。取引時間中は堅調に推移するアジア株市場や米株先物の動向を横目にリスクを取る動きが次第に強まった。徐々に本格化する国内企業の決算発表を背景に、好決算銘柄への買いが全体相場のセンチメントを強くした面もあった。海運や非鉄、鉄鋼など景気敏感株に買われるものが目立ち、半導体関連株も切り返す銘柄が多かった。一方、好決算にもかかわらず電子部品株大手は売りに押されるケースが目を引いた。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>は2000円を超える上昇となった。エムスリー<2413>が大きく反発したほか、NEC<6701>も活況高。キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども買われた。日本電産<6594>も高い。スクロール<8005>、ZOZO<3092>がストップ高を演じ、JVCケンウッド<6632>も商いを伴い急伸。TOTO<5332>なども物色人気を集めた。
半面、村田製作所<6981>、TDK<6762>、太陽誘電など電子部品株が安く、JR東日本<9020>も値を下げた。JCRファーマ<4552>も利食われた。アカツキ<3932>、マーベラス<7844>が急落したほか、タダノ<6395>も安い。アイティメディア<2148>が大幅安となり、東洋水産<2875>、味の素<2802>などの下げも目立った。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。