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ECB理事会後にユーロ買い

見通し 

ECB理事会後にユーロ買い

ポンドはハードブレグジット懸念が重石に

ドル円もみ合い、一時上昇も続かず

【本日の見通し】FDAがワクチン承認

 FDA諮問委員会が新型コロナウイルス向けワクチンの緊急承認を勧告。
これを受けてCDCが諮問委員会を24-28時間以内に開く予定で、
その後各州に供給が開始され、来週にもワクチンの供給が米国で始まります。
英国ではすでに供給が開始。
アレルギー反応の報道もありましたが、基礎疾患として強いアレルギーを持っていた人であることがわかっており
方針に大きな変更はないと見られます。
既定路線であり、インパクトという意味ではどこまでというところではありますが
リスク選好の流れにつながるもの。
ECB理事会を受けてのユーロ買いの流れもあり、ユーロドルでのユーロ買いドル売りを中心とした動きが続きそう。
ドル円はドル売り円売りで動きにくい展開。
ポンドはEUとの通商協議が不調で、ハードブレグジット懸念が広がっており、やりにくさも。

【本日の戦略】リスク選好への期待感

 想定内とは言えワクチン承認は大きい。
ユーロ高ドル安の流れを意識し、1.21台前半の買い場探しか。
1.22手前の売りを考えると押し目を丁寧に拾いたいところ。
1.2080割れではストップ。
週末はハードブレグジット懸念があるため、いったんポジションを整理する手も
週末超えの欧州通貨ポジションはリスクが高め。

 ドル円はやりにくさも。流れを見極める展開。戻り売りが基本とみているが、ポイントが見えにくい。105円台では買い戻しも。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

【東京市場】ドル円しっかり、ユーロは復興基金期待でしっかり、ポンドは朝に急落

 10日の東京市場でドル円は104円台半ばを付ける動きとなった。リスク選好の動きに一服感が見られたが、円買いの動きは限定的。下げて始まった日経平均がその後一時プラス圏を回復したことなどもドル買い円売りを誘い、ドル円は104円台半ばを付ける動きに。
 もっともすぐに少し値を落とすなど、104円台前半のレンジ取引という基調は変わらず。

 ユーロドルもしっかりの動き。昨日の海外市場、ロンドン市場朝の上昇から値を落とし、NY午後に1.2050台までユーロ安ドル高が進行した後は、ユーロの買い戻し基調が広がった。東京市場でもその流れが継続する中で、1.2100前後まで一時上昇。その後やや調整もしっかりの動きに。
 本日からのEU首脳会議で、合意が難しいとみられていた7500送ユーロの復興基金の配布についての合意に関して、反対していたポーランドとハンガリーが議長国ドイツと妥結したとの報道がユーロの支えとなっている。

 朝に急落を見せたポンドはいったん下げ分のかなりを戻し、おsの後はもみ合いに。EUとの通商協議について、今朝方まで続いたジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の協議は、結論が出ず13日まで継続。今日からのEU首脳会議までという一つの目途を果たせず、ハードブレグジット懸念が広がったことで1.3400前後から1.3320割れまで急落。その後東京午前に1.3390前後まで値を戻し、その後は1.33台後半でのもみ合いに。

【ロンドン市場】ポンド軟調

 ユーロはECB理事会待ち、
ドル円も様子見ムードとなった。
 
 そうした中で動きを見せたのがポンドで、
対ドル、対円で売りが出た。
EUとの通商協議が難航していることを受けて、ハードブレグジット懸念が広がった。

【NY市場】ECB理事会後のユーロ買い

 ECB理事会の決定はほぼ予想通りに。
予想を超えるような緩和期待が一部で見られたこと
その後のラガルド総裁の会見でのユーロ高県政が
為替レートの動向を注視しているなど、穏当な想定内にとどまったことなどから
発表後はユーロ買いの動きに。
ユーロドルは1.21台をしっかり回復し、一時1.2150超えまで。
ドル円は104円台半ば超えを付けた後売りが目立ち一時104円10銭台まで。

 ユーロドルは上昇後に1.2110前後まで下げる動きもNY午後にかけてユーロ買いに。
さらに夕方にはFDAのワクチン承認もあり、しっかりの展開が続いている。

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《12/10 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.23  1.2081  125.93
高値  104.58  1.2159  126.74
安値  104.17  1.2076  125.86
終値  104.24  1.2138  126.54
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/10 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  26756.24 -61.70
DOW   29999.26 -69.55
S&P    3668.10 -4.72
Nasdaq  12405.81 +66.86
FTSE   6599.76 +35.47
DAX   13295.73 -44.53
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/10 木曜日の商品市場》
NY原油先物1 月限(WTI)(終値)
1バレル=46.78(+1.26 +2.77%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1837.40(-1.10 -0.06%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/10 木曜日発表された主な経済指標》

【日本】
国内企業物価(11月)08:50
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 -0.2%(前月比)
結果 -2.2%
予想 -2.2% 前回 -2.1%(前年比)

【英国】
鉱工業生産指数(10月)16:00
結果 1.3%
予想 0.3% 前回 0.5%(前月比)
結果 -5.5%
予想 -6.4% 前回 -6.3%(前年比)

製造業生産高(10月)16:00
結果 1.7%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 -7.1%
予想 -8.4% 前回 -7.9%(前年比)

貿易収支(10月)16:00
結果 -119.99億ポンド
予想 -95.5億ポンド 前回 -93.48億ポンド(商品貿易収支)
結果 -17.38億ポンド
予想 -1.56億ポンド 前回 6.13億ポンド(貿易収支)

【トルコ】
雇用統計(9月)16:00
結果 12.7%
予想  前回 13.2%(失業率)

【南アフリカ】
製造業生産高(10月)19:30
結果 2.6%
予想 1.9% 前回 2.9%(3.2%から修正)(前月比)

【ブラジル】
小売売上高(10月)21:00
結果 8.3%
予想 7.0% 前回 7.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ECB政策金利(12月)21:45
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.0%(ECB政策金利)
結果 -0.5%
予想 -0.5% 前回 -0.5%(ECB預金ファシリティ・レート)
結果 0.25%
予想 0.25% 前回 0.25%(ECB限界貸出ファシリティ)

【米国】
消費者物価指数(11月)22:30
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 1.2%
予想 1.1% 前回 1.2%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.0%(コア・前月比)
結果 1.6%
予想 1.5% 前回 1.6%(コア・前年比)

新規失業保険申請件数(11/29 – 12/05)22:30
結果 85.3万件
予想 72.5万件 前回 71.6万件(71.2万件から修正)(前週比)
結果 575.7万件
予想 521.0万件 前回 552.7万件(552.0万件から修正)(継続受給者数)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/10 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【ユーロ圏】
*欧州委員長と英首相
13日まで交渉を継続することで合意。

*フォンデアライエン欧州委員長
英EU貿易交渉めぐり、13日までに判断を下すだろう。

*マクギネスEU金融サービス担当
なすべき合意がある、英国との貿易交渉で。
公平な競争条件が主要課題。
昨日の首脳会談は相違点が明確化される助けとなった。

*フォンデアライエン欧州委員長
交渉はまだ続いている。
1月1日に合意なき場合の用意しておかなければならない。
合意して期限内に発効できる保証はない。
ブレグジットに状況は困難なもの。
ブレグジットに関する判断は日曜日になろう。
公平な競争条件についてまだ達成されていない。

*ミシェルEU大統領
我々はヨーロッパの利益を守る。
EUサミットではブレグジットに関して長期間の討議する予定ない。

*ECB
主要政策金利を0.0%据え置き。
預金ファシリティー金利-0.50%据え置き。
限界貸出ファシリティー金利+0.25%据え置き。
PEPPは少なくとも2022年3月末まで継続。
PEPPを5000億ユーロ拡大。
TLTROs、最低金利のウィンドウを拡大。
PEPPは危機局面が終わるまで続ける。
最初の利上げのあとまでQE債券の再投資を続ける。

*ECB経済見通し
2020年成長見通しはマイナス7.3%(従来マイナス8.0%)
2021年成長見通しはプラス3.9%(従来プラス5.0%)
2022年成長見通しはプラス4.2%(従来プラス3.2%)
2023年成長見通しはプラス2.1%

2020年インフレ見通しは0.2%(従来0.3%)
2021年インフレ見通しは1.0%に据え置き
2022年インフレ見通しは1.1%(従来1.3%)
2023年インフレ見通しは1.4%

*ラガルドECB総裁
PEPPの購入枠は全額は使用されない。
経済は第4四半期に縮小する見込み。
サービス産業の経済活動が厳しい状況。
インフレは引き続き極めて低水準。
最新のデータによるとパンデミックの一段の影響示唆。
為替レートの動向を注視している。
不透明感は高い。
企業投資が押し下げられている。
リスクは引き続き下向き。
インフレ率は2021年初頭までマイナスが続く。
インフレ率は2023年末まで目標の2%弱を大きく下回るだろう。
ひとたび感染拡大の影響が消えれば、需要が中期的なインフレ上昇圧力となろう。
感染第2波の深刻さと期間は予想を上回る。
第4四半期GDPはマイナス2.2%となりそうだ。
2021年末までに充分に免疫が広がること確信するデータある。

【英国】
*ラーブ英外務相
話し合い続ける見通しだが、相違は大きい。
合意に達するため「できること何でもやる」
貿易交渉が来週に持ち越される可能性も否定できない。
早急に合意に向けた着地点を見出すべき。
EU側からの動きがなければ、日曜日で交渉打ち切りに。

*英政府報道官
英国は貿易交渉の合意なき場合に備える計画に着手。
EUとは現実的な方法について議論する見込み。

【米国】
*ムニューシン米財務長官
追加経済対策交渉で多くの進展がみられる。
合意がまとまることを心待ちにしている。
追加経済対策をきょう、更に協議。
両党と協議をする。

*米30年債入札結果
最高落札利回り 1.655%(WI:1.684%)
応札倍率    2.48倍(前回:2.29倍)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(11月)16:00
予想 N/A 前回 -0.8%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.3%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(11月)16:00
予想 N/A 前回 -1.0%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.7%(前年比)

【インド】
鉱工業生産(10月)21:00
予想 1.0% 前回 0.2%(前年比)

【米国】
生産者物価指数(11月)22:30
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.7% 前回 0.5%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.5% 前回 1.1%(食品エネルギー除くコア・前年比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(10月)12日0:00
予想 76.0 前回 76.9

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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