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ユーロドル主導でリスク選好のドル売り加速

見通し 

ユーロドル主導でリスク選好のドル売り加速

ドル円はもみ合い、リスク選好がドル売り円売りに

【本日の見通し】リスク選好の動き

 リスク選好の動きが広がっている。
米ISM製造業景気指数がやや弱めに出るなど、ネガティブな材料も見られたが
新型コロナウイルス向けワクチンへの期待感が市場のリスク選好を誘っている。
株高の中、リスク選好のドル売りが出ておりドル円の頭は重いが
それ以上の大きく動いているのはユーロ。
今週1.20超えを付けた後いったん調整も、昨日の市場で1.20台後半まで大きく上昇。
これで流れが一つ変わった印象。
この後も下がると買いが出る流れが見られそうで、ユーロドル主導でのドル売りが続くか。
ドル円はもみ合い。ドル安円安の流れの中でやや動きにくさも。
クロス円は基本しっかり。

【本日の戦略】ユーロドルの押し目買い

 節目をしっかり超えたことでレンジがシフトしたと考えられるユーロドル
突っ込んだユーロ買いは避けたいが。下がったところで買いに回りたい。
1.20割れまでは短期的な買いの流れか。大台を割り込むと調整が強まる可能性があり要注意。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

【東京市場】調整ムード

 ドル円は昼過ぎに104円46銭まで上値を伸ばした。ドルの買い戻しの流れが継続。しっかり感の強い展開となったが、104円台半ばからの買いには慎重姿勢が見られた。

 昨日節目の1.20をいったん超えた後、一気に1.1920台まで調整が入ったユーロドルは、午前中ユーロの買い戻しが目立ち1.1950台まで。もっとも1.20超えを果たしたことで、9月初めの1.20超え後と同様に上値一服感が広がっており、そこからの買いには慎重な姿勢が見られた。ユーロドルの上昇もあって124円90銭台まで上昇したユーロ円が、125円手前の売りに上値を抑えられたことも、ユーロ全般の上値を抑える格好に。

 12時半のRBA金融政策理事会は、前回の理事会で利下げ及び量的緩和の拡充を決めたこともあり、事前見通し通り現状維持に。声明では今後の追加緩和の可能性を示したが、想定内で、目立った反応は見られず。

【ロンドン市場】ドル安やや優勢

 ドル安の動きもこの時間帯の動きは限定的。
ポンドがワクチン早期供給期待で買いが入ったが、
ユーロドルの1.20手前の売りもあり動きが抑えられた。
ドル円はドル安基調の中で104.20割れまで値を落としたが、こちらも動きは限定的に。

【NY市場】リスク選好のドル売り

 リスク選好の動きが広がった。
ドル円は一時株高を受けた円売りなどに104円台半ば超えも続かず。
ドル全般の売りに押された。
 
 ユーロドルの動きが大きなものとなった。
節目の1.20を超えると、9月につけた直近高値1.2011を超えてユーロ買いが加速。
ストップを巻き込んで1.20台半ばを超え、2018年春以来の高値圏に。

 ユーロ円も125円台で買い上がりとなり、126円に近いところまで買われている。
 
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《12/1 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.31  1.1927  124.42
高値  104.58  1.2077  125.95
安値  104.18  1.1927  124.41
終値  104.33  1.2071  125.92
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/1 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  26787.54 +353.92
DOW   29823.92 +185.28
S&P    3662.45 +40.82
Nasdaq  12355.11 +156.37
FTSE   6384.73 +118.54
DAX   13382.30 +91.14
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/1 火曜日の商品市場》
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=44.55(-0.79 -1.74%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1818.90(+38.00 +2.13%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/1 火曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
実質GDP(確報値)(前期比)(2020年第3四半期)08:00
結果 2.1%
予想 1.9% 前回 1.9%(実質GDP(確報値)(前期比))
結果 -1.1%
予想 -1.3% 前回 -1.3%(実質GDP(確報値)(前年比))

【日本】
雇用統計(10月)08:30
結果 3.1%
予想 3.1% 前回 3.0%(完全失業率)
結果 1.04倍
予想 1.03倍 前回 1.03倍(有効求人倍率)

【豪州】
経常収支(2020年第3四半期)09:30
結果 100.0億豪ドル
予想 71.0億豪ドル 前回 163.0億豪ドル(177.0億豪ドルから修正)(経常収支)

中銀政策金利(12月)12:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(豪中銀政策金利)

【スイス】
実質GDP(2020年第3四半期)15:45
結果 7.2%
予想 6.0% 前回 -7.0%(-8.2%から修正)(前期比)
結果 -1.6%
予想 -3.4% 前回 -7.8%(-9.3%から修正)(前年比)

SVME購買担当者景況指数(PMI)(11月)17:30
結果 55.2
予想 51.6 前回 52.3

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(11月)16:00
結果 0.9%
予想 0.2% 前回 0.8%(前月比)
結果 6.5%
予想 5.4% 前回 5.8%(前年比)

CIPS製造業PMI・確報値(11月)18:30
結果 55.6
予想 55.2 前回 55.2
 
【香港】
小売売上高(10月)17:30
結果 -8.8%
予想 -10.3% 前回 -12.9%(価額ベース)
結果 -9.3%
予想 -11.0% 前回 -13.4%(数量ベース)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(11月)17:55
結果 57.8
予想 57.9 前回 57.9

ドイツ雇用統計(11月)17:55
結果 6.1%
予想 6.3% 前回 6.2%(失業率)
結果 -3.9万人
予想 0.8万人 前回 -3.8万人(-3.5万人から修正)(失業者数)

ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(11月)18:00
結果 53.8
予想 53.6 前回 53.6

ユーロ圏消費者物価指数・速報値 (11月)19:00
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 -0.3%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前年比)
結果 -0.3%
予想 -0.3% 前回 0.2%(前月比)

【カナダ】
実質GDP(2020年第3四半期)22:30
結果 40.5%
予想 47.9% 前回 -38.1%(-38.7%から修正)(実質GDP(前期比))

実質GDP(9月)22:30
結果 0.8%
予想 0.9% 前回 0.9%(1.2%から修正)(実質GDP(前月比))
結果 -3.9%
予想 -2.9% 前回 -4.5%(-3.8%から修正)(前年比)

【米国】
ISM製造業景気指数(11月)00:00
結果 57.5
予想 58.0 前回 59.3

建設支出(10月)00:00
結果 1.3%
予想 0.8% 前回 -0.5%(0.3%から修正)(前月比)
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《12/1 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*カプラン・ダラス連銀総裁
穏やかな成長は第4四半期も続く
来年第1四半期も成長の可能性があるが、ウイルス次第。
新型コロナ向けワクチンが広く普及すれば、来年下半期には力強い経済成長が見込まれる。

*アザー米厚生長官
ファイザーとモデルナ、両方の新型コロナワクチンは12月25日のクリスマス前に接種できる

*米モデルナ
開発中の新型コロナワクチンの緊急使用許可(EUA)を米食品医薬品局(FDA)に申請した。

*パウエル議長
FRBは力強いサポートを提供し続ける。
目先は追加財政政策が必要になる公算。
FRBの緊急プログラムはなお利用可能。
不平等は経済を後退させる。
経済のパフォーマンスは予想よりも良い。
中期的には上振れのリスクがある。
この冬、多くの中小企業がリスクにさらされている。
FRBは危機が過ぎ去るまでは手段を使用する。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
全流動性ファシリティの期間延長が好ましい。
感染拡大で経済の一部に減速が見られる。
成長は進歩が止まっている。

*エバンス・シカゴ連銀総裁
金利は23年一杯か恐らくそれより先もゼロ近辺。
さらなる財政支援が役立つ。
2011~12年の緊縮財政の再現は回避できると期待。
イエレン氏は素晴らしい財務長官になるだろう。

*バー米司法長官
米大統領選の結果を変えるだけの広範な不正投票は確認できていない。

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
世界的な情勢はまちまち。
欧米では感染率が急上昇している。
ワクチン面で前向きなニュースが出ており世界経済を後押し
回復は財政・金融両面からの継続的な支援に依存
債券利回りは世界中で歴史的に低い水準に近い
リスクセンチメントとの改善が米ドル売り豪ドル買いに寄与
豪州の景気回復は進んでいる
直近データは概して予想よりも良好
回復は依然として不均一。
GDPが2019年末レベルまで回復するのは2021年終わりまでない。
2022年のGDPは約5%の上昇に
10月の雇用の伸びは再び力強いものとなったが失業率は7%に上昇。
2022年末時点での失業率見通しは依然6%前後
債券購入プログラムに基づいて11月に190億ドルの国債を購入、
3年物利回り目標のサポートのためにさらに50億ドルの国債を購入
雇用、物価両面の見通しから、当面の間金融・財政の支援が必要
実際のインフレ率が持続的に2-3%の目標範囲に収まるまでは政策金利の引き上げはない。
少なくとも3年間は政策金利を引き上げを予定していない
債券購入プログラムの規模について今後も検討を続ける。
RBA理事会は必要に応じてさらに多くのことを行う準備がある。

【ユーロ圏】
*シュナーベルECB理事
ECBは金融スタンスの緩和ではなく刺激策の維持をすべき。
ECBは市場が期待すること行う義務はない。
好ましいTLTRO金利をより長期化すること検討。
PEPPを1年間延長することは検討すべき課題の一つ。
ユーロ圏経済が第4四半期にマイナス成長となること非常にあり得る。

*ラガルドECB総裁
ECBは経済支援のために一部の手段を再調整する。
最新の指標は依然として経済への苦悩が示されている。
中国人民銀行がデジタル通貨のゲームの先を行っている。

【その他】
*OECD
2021年の世界成長率見通し、4.2%に引き下げ(従来5%)
今後2年超にわたり世界経済は段階的かつ不均一な回復となろう。
各国政府は財政支援を継続すべき。

【英国】
*英首相報道官
英国はEUとの貿易交渉を今週を通して継続する。
相違点を埋めるための作業を鋭意行っている。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(11月)8:00
予想 -0.1% 前回 -0.6%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.1%(前年比)

【豪州】
GDP(第3四半期)9:30
予想 2.4% 前回 -7.0%(前期比)
予想 -4.5% 前回 -6.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(10月)16:00
予想 1.2% 前回 -1.9%(前月比)
予想 5.8% 前回 7.0%(前年比)

ユーロ圏失業率(10月)19:00
予想 8.4% 前回 8.3%

ユーロ圏生産者物価指数(10月)19:00
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 -2.3% 前回 -2.4%(前年比)

【スイス】
消費者物価指数(11月)16:30
予想 -0.1% 前回 0.0%(前月比)
予想 -0.5% 前回 -0.6%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(27日までの週)21:00
予想 N/A 前回 3.9%(前週比)

ADP雇用者数(11月)22:15
予想 42.0万人 前回 36.5万人(前月比)

【ブラジル】
鉱工業生産(10月) 21:00
予想 1.0% 前回 3.4%(前年比)

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-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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