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ドル売り基調強まり、ドル円一時104.07前後まで

見通し 

ドル売り基調強まり、ドル円一時104.07前後まで

ユーロドルが1.19手前まで上昇などドル全面安

ポンドは対EUとの自由貿易協定の協議の早期合意期待が支えに

【東京市場】頭の重い展開も、積極的なドル売り円買いにも慎重姿勢

ドル円は104円台半ば前後での推移となった。104円台半ば割れからの売りには慎重で、昨日ロンドン市場での安値を付けず。もっとも上値も重くこの時間帯の高値は104円55銭までにとどまっており、狭いレンジでのもみ合いに。
 昨日海外市場で発表された米バイオ大手モデルナの新型コロナウイルス向けワクチンの治験で94.5%の効果との発表が報じられたことで105円台を回復の場面も、大台を維持出来ずとなったことで、ドルの重さが意識されており、朝から頭の重い展開が続いたが、突っ込んだドル売りにも慎重といったところ。

 ユーロドルは1.1840台から1.1867前後まで上昇するなどしっかりの動き。リスク選好の動きがドル売りにつながったとみられる。ユーロドルが堅調な動きを見せた分ユーロ円もしっかりとなっているが、値幅自体は限定的。124円台を付ける場面も続かず。

【ロンドン市場】ドル安の流れ

 ドル円が104円20銭を割り込むなど、ドル売りの流れが優勢に。
ユーロドルが1.18台後半へ、ポンドドルが1.32割れから1.32台後半まで上昇など
堅調な動きが目立つ展開となった。

 英とEUとの通商交渉が進展し、来週の合意に向けて照準が合わされているとの報道が
ポンド買いの動きを誘った。ユーロもしっかりとなったが対ポンドで売りが出た分、頭が抑えられた。

【NY市場】ドル円一時104.07円近辺まで

 ドル円は一時104円07銭まで値を落とした。
大台を維持したものの、頭の重い展開が続いている。
モデルナによる新型コロナウイルスのワクチン開発発表後のドル買いが限定的で、その後戻したことで
上値の重さが意識されている。
米債利回りの低下などもドル売りに寄与。

【本日の見通し】ドル円は大台割れも視野

 ドル円は頭の重い展開が続いている。
104円台は何とか維持しての展開となっているが、大台を割り込みに行く可能性も高そう。
ユーロドルは1.19手前の売りが頭を抑えているがこちらも流れはドル売り方向。
ポンドドルでの上昇がさらに強まるとユーロドルも1.19超えが見えてくる。
ポンドは対EUとの自由貿易協定をめぐる協議が焦点に。
来週初めにも合意との報道が見られ、ポンド買いを誘ったが、
まだ具体的な話が出ておらず、今後の動向を確認する展開。
政府筋などからより詳細に合意についての話が出てくるとポンド買いがもう一段高まる可能性も。
 

【本日の戦略】戻り売り

 頭の重い展開が続いている。
大台割れには慎重で、突っ込んだ売りは避けたいところだが、
戻りは丁寧に売りに回りたい。
105円台にしっかり戻すようだとストップ。
新型コロナウイルス関連ではねるケースが見られているだけに早めのストップもありか。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/17 火曜日》
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.58  1.1852  123.95
高値  104.62  1.1894  124.03
安値  104.07  1.1843  123.52
終値  104.19  1.1862  123.60
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/17 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  26014.62 +107.69
DOW   29783.35 -167.09
S&P    3609.53 -17.38
Nasdaq  11899.34 -24.79
FTSE   6365.33 -55.96
DAX   13133.47 -5.14
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/17 火曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=41.43(+0.09 +0.22%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1885.10(-2.70 -0.14%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《11/17 火曜日に発表された主な経済指標》

【香港】
雇用統計(10月)17:30
結果 6.4%
予想 6.6% 前回 6.4%(失業率)

【カナダ】
住宅着工件数(10月)22:15
結果 21.49万件
予想 22.0万件 前回 20.87万件(20.9万件から修正)(住宅着工件数)

【米国】
輸入物価指数(10月)22:30
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.2%(0.3%から修正)(前月比)
結果 -1.0%
予想 -0.8% 前回 -1.4%(-1.1%から修正)(前年比)

小売売上高(10月)22:30
結果 0.3%
予想 0.5% 前回 1.6%(1.9%から修正)(前月比)
結果 0.2%
予想 0.6% 前回 1.2%(1.5%から修正)(コア・前月比)

鉱工業生産指数(10月)23:15
結果 1.1%
予想 1.0% 前回 -0.4%(-0.6%から修正)

設備稼働率(10月)23:15
結果 72.8%
予想 72.3% 前回 72.0%(71.5%から修正)

企業在庫(9月)00:00
結果 0.7%
予想 0.6% 前回 0.3%(前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《11/17 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【ユーロ圏】
*レーンECB理事兼チーフエコノミスト
次回会合でECBは政府・企業・家計がコロナ危機の下でも
十分な信用を得ることができることを証明するだけの金融刺激策を示す。

*ブラウン独首相府長官
独政府は来週からより厳しい行動制限措置を推進、ウイルス対策で。

*仏保健相
現状では、11月27日からの店舗再開を容認することは適切だと思わず。

*ビスコ伊中銀総裁
刺激策を引き上げは時期尚早、回復を危うくする。
世界経済は「ニュー・ノーマル」へと向かっている。
パンデミックからは多くのことを学ぶべき。

*ラガルドECB総裁
ECBは再調整を準備している。
PEPP、TLTROが効果的。
ワクチンは見通しの大きなゲームチェンジャーではない。
危機が金融市場に波及しないことを保証する必要。
金融市場の安定を確認する必要。
2021年は少し不確実性が小さくなる。
気候変動のリスク開示は必須である必要。

【中国】
*中国社会科学院エコノミスト
中国は向こう5年間の経済成長率目標を平均5%前後に設定するよう推奨。
来年からの第14次5カ年計画の潜在成長率は5-6%になると分析。
新型コロナ感染症の影響で20-22年は変動が大きくなるだろう。

【豪州】
*モリソン豪首相 
日本との特別な戦略的パートナーシップ、さらに強まる。
菅首相を「ヨシ」と呼ぶこと提案、友好ムードに。
水素のパイロットプログラム、来年の対日輸出を見込む。
自衛隊と豪軍の円滑化協定、国防面で画期的な合意。
菅首相と将来の低排出社会への取り組みを議論した。
21年東京五輪の成功を祈る。
(日豪首脳会談)

【英国】
*英国とEUの通商交渉担当者、早ければ来週の合意成立に照準。
(関係筋)

*ベイリー英中銀総裁
QEは現時点で金融環境の容認されない引き締めを防いでいる。
英中銀の行動は金融ファイナンスではない。
最近のワクチン報道には勇気づけられる。
ワクチン報道は不透明感の水準を引き下げる主要因となっている。
トンネルを抜ける明かりがみえてきている。
将来の経済についてより一層焦点を当てる必要。

【米国】
*パウエルFRB議長
目先の景気回復に著しい下振れリスク。
改善のペースは緩く、回復はまちまち。
回復には長い道のり。
人々は活動再開の兆候。
米経済は元通りにはならない。違う経済になる
雇用が改善するまですべての手段の使用を強くコミット。
完全雇用への道のりはなお長い。
経済は財政および金融政策の支援が必要な公算。
緊急措置を解除するタイミングは直ぐではない。
米国の機関がドルを信頼できる準備通貨にしている。
銀行はよく持ちこたえている。誰も無頓着ではいられない。

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
通関ベース貿易収支(10月)8:50
予想 3000億円 前回 6878億円(6750億円から修正)
予想 1174億円 前回 4758億円(季調済)

【英国】
消費者物価指数(10月)16:00
予想 -0.1% 前回 0.4%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.5%(前年比)
予想 1.3% 前回 1.3%(コア・前年比)

生産者物価指数(10月)16:00
予想 0.0% 前回 1.1%(仕入・前月比)
予想 -2.6% 前回 -3.7%(仕入・前年比)
予想 0.1% 前回 -0.1%(出荷・前月比)
予想 -0.7% 前回 -0.9%(出荷・前年比)
予想 0.1% 前回 0.2%(出荷コア・前月比)
予想 0.4% 前回 0.3%(出荷コア・前年比)

小売物価指数(10月)16:00
予想 -0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 1.2% 前回 1.1%(前年比)
予想 1.4% 前回 1.4%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(10月)19:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前年比)

【南アフリカ】
実質小売売上高(9月)20:00
予想 -2.3% 前回 -4.2%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(13日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -0.5%(前週比)

住宅建築許可件数(10月)22:30
予想 156.8万件 前回 154.5万件(155.3万件から修正)

住宅着工件数(10月)22:30
予想 146.0万件 前回 141.5万件

【カナダ】
消費者物価指数(10月)22:30
予想 0.2% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.5%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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