ユーロドルは上げ一服 ヘッジファンドはユーロロングを減らす動きも=NY為替
きょうの為替市場はドル売りの動きが一服しており、ユーロドルは1.18ドル台前半に伸び悩む展開がみられている。ただ、特にドルを買い戻す材料は見られておらず、前日の下げが急だったことから値ごろ感の買い戻しとみられる。前日は1.1880ドル近辺まで急上昇し、21日線を上放れる展開が続いている。大きな節目として意識されている1.20ドルを再び試しそうな気配を見せているが、EUでは感染第2波の拡大が続いており、景気の先行き不安から、インフレ期待も後退しており、市場ではECBの追加緩和期待が高まっている。
ファンダメンタルズ的にはユーロを買う材料はない。それを反映してか、ヘッジファンドはユーロのロングポジションを減らす動きが見られている。先週末に公表になったCFTC建玉報告によると、レバレッジド・ファンドのユーロの買い越しが大幅に縮小しており、10月13日時点で6892枚と、この2カ月で最も低い水準まで縮小させていた。
ただ、目先はドル安の潮目に変化があるとも思われず、ユーロドルは1.20ドルに向かって堅調に推移するものとみられている。
EUR/USD 1.1824 EUR/JPY 123.93 EUR/GBP 0.9028
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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