モルガン・スタンレーの決算好調 債券トレーディングが35%急増=米国株個別
モルガンスタンレーが7-9月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、営業収益とも予想を上回った。トレーディング部門の収益が22%急増し、利益は史上2番目に拡大した。債券市場の取引が活発になる中、債券トレーディングの収益が35%急増した。
ゴーマンCEOは発表資料の中で「夏季の市場が引き続き活発であったことで、堅調な収益をあげられた」と述べたほか、「活発な市場を背景に、金融危機以来最大となるE・トレードの130億ドル、資産運用会社イートンの78億ドルといった大型の買収の機会を得た」とも語った。
パンデミックからの回復が依然として不安定な中で、同社のようにクレジットカードなど消費者信用部門へのエクスポージャーが小さい金融機関は、市場が活発化している中で、好調を維持しているようだ。ただ、既に他の大手金融の決算発表を経ている中で、驚きはないのか、株価は小幅高に留まっている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.59ドル(予想:1.28ドル)
:純収入:116.6億ドル(予想:106.4億ドル)
FICC:19.2億ドル(予想:17億ドル)
株式:22.6億ドル(21.7億ドル)
ウエルスマネジメント:46.6億ドル(予想:44億ドル)
純受取利息(NII):14.9億ドル(予想:11億ドル)
(NY時間10:09)
モルガン・スタンレー 51.00(+0.35 +0.69%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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