トランプ大統領、民主党の追加経済対策拒否、リスク警戒に

見通し 

トランプ大統領、民主党の追加経済対策拒否、リスク警戒に

ポンドは、EU交渉難航でロンドン市場で売り

【東京市場】105円台後半もみ合い

 ドル円は105円台後半でのもみ合い。直近のポイントとなっている105円80銭を試す展開も見られたが、
先月30日同様に上値を抑えられ、その後はもみ合いに。
金曜日に新型コロナウイルスの感染を発表し、その後軍病院に入院したトランプ大統領が日本時間の朝方(現地時間5日夕方)に退院し、
ホワイトハウスに戻ったことで、先行き不透明感が後退したものの、突っ込んだドル買い円売りに回る勢いは見られず。
 日経平均が堅調地合いを維持。米ダウ平均株価先物時間外取引も堅調な推移となったが、値幅は限定的。

【ロンドン市場】ポンドが朝の上昇から一転下げる

 ドル円はやや円買いの動き。欧州株が売り優勢となったことなどがリスク警戒の円買いに。
もっとも105円台半ば前後がしっかりで、その後安値から値を戻すなど、動きは限定的。

 ユーロドルは1.17台後半を中心とした推移。朝方に1.1800近辺も、大台超えでの買いに慎重姿勢が見られた。
 
 ポンドは朝方1.3007近辺まで上昇し、1.30ちょうどをいったんはしっかり超えたが
こちらも大台超えの買いには慎重。
 その後EUがジョンソン英首相設定の10月15日期限を無視へ
EUは譲歩に消極的、交渉決裂も辞さずなどの報道が見られ
ポンド売りが強まり1.2920割れへ。

【NY市場】午後のトランプ発言でリスク警戒

 ドル円は105円台半ば前後での推移から若干ドル買いに。
午後に入ってドル買いの動きが優勢となった
きっかけとなったのはトランプ大統領による
追加対策の協議を大統領選後まで停止。
民主党の景気対策案を拒否。との報道。
マコネル共和党上院院内総務が同姿勢に同意することを表明し
さらにリスク警戒に。
リスク警戒がドル高円高を誘い、ドル円は動きにくさも。
ユーロドルは1.1790前後から一気に1.1730台に。少し戻すもマコネル上院議員発言で再び売りが優勢となり
1.1730割れへ。

【本日の見通し】リスク警戒継続

 リスク警戒の動きが広がっている。
トランプ大統領が民主党と協議していた追加経済対策を拒否する姿勢を示し
協議自体を大統領選後まで停止すると発表。
追加経済対策に期待していた動きもあり、
今回の結果を受けて株安ドル高円高の流れ。
ドル買いの動きが優勢でドル円はしっかりも、アジア市場では円買いが勝る可能性も。

 目立ったイベントもなく積極的な取引が控えられやすい地合いに加え
ドル円はドル高円高などドルと円が同じ方向で動く流れに
レンジを外れる可能性は相当低い。

【本日の戦略】ユーロは戻り売り

 このところの最大の焦点の一つ米追加経済対策が否定された影響はかなり大きいとみられ
若干リスク警戒が優勢な展開となりそう。
ドル円は動きにくいが
ユーロやポンドなどの戻り売り基調が継続とみられる。ユーロドルは1.1810ストップあたりで売り上がりを意識も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《10/6 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.74  1.1783  124.61
高値  105.79  1.1808  124.73
安値  105.47  1.1732  123.86
終値  105.63  1.1734  123.95
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《10/6 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23433.73 +121.59
DOW   27772.76 -375.88
S&P    3360.97 -47.66
Nasdaq  11154.60 -177.89
FTSE   5949.94 +7.00
DAX   12906.02 +77.71
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《10/6 火曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=40.67(+1.45 +3.70%)
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=1908.80(-11.30 -0.59%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《10/6 火曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
消費者物価指数(9月)08:00
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)
結果 1.0%
予想 0.5% 前回 0.7%(前年比)

【豪州】
貿易収支(8月)09:30
結果 26.43億豪ドル
予想 50.5億豪ドル 前回 46.52億豪ドル(46.07億豪ドルから修正)

豪中銀政策金利 12:30
結果 0.25%
予想 0.25% 現行 0.25%

【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(8月)15:00
結果 4.5%
予想 2.8% 前回 3.3%(2.8%から修正)(前月比)
結果 -2.2%
予想 -3.8% 前回 -6.9%(-7.3%から修正)(前年比)

【米国】
貿易収支(8月)21:30
結果 -671.0億ドル
予想 -662.0億ドル 前回 -634.0億ドル(-636.0億ドルから修正)(貿易収支)
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《10/6 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領が退院。

*ポンペオ米国務長官
新型コロナの世界的流行は中国共産党の隠蔽で悪化。
自由でオープンなインド太平洋地域を目指す。
(都内での発言)

*ブラード・セントルイス連銀総裁
米当局の政策姿勢、21年末まで変更ない見込み。
米失業率、12月までに6.5%に低下する公算。
米GDP成長率、3Qは30%に達する公算。
(米ダウ・ジョーンズ)

【豪州】
*豪中銀理事会
政策金利であるOCR、3年物国債利回り目標、TFF現状維持を決定。
世界経済は新型コロナによる深刻な縮小の後、徐々に回復。
しかし回復は不均一で、今後はウイルスの封じ込めに依存している。
回復は中国で最も進んでおり、ここ数カ月で大幅に改善。
世界的に物価上昇は鈍化し中央銀行の目標を下回っている。
財政状況は世界的に緩和的
金融市場のボラティリティは低い。
経済見通しの不確実性にもかかわらず多くの資産価格が上昇
豪ドルは過去数年のピークをわずかに下回っている。
RBAは雇用、所得、ビジネスを支援するためにできることを行う
高い失業率への対処は重要な優先事項
完全雇用に向けて進展みられるまで、OCRの引き上げはしない
インフレは2-3%の目標レンジで持続的に維持される
今後の経済の再開の中で追加の金融緩和がどのように雇用を支援できるかを引き続き検討

*豪政府
2020-21年の財政赤字は2137億豪ドルとなる見通し。
GDP成長率、2020-21年は-1.5%、2021-22年は+4.75%、2022-23年は+2.75%と予測。
消費者物価、2020-21年は+1.75%、2021-22年は+1.5%、2022-23年は+2%と予測。
個人所得税を引き下げ、178億豪ドルの刺激策によって。

回復は、不完全、不確か、不均衡
完全な回復は2022年末まで見込まれず
回復過程は、V字型となるよりも強弱が交錯する恐れ
財政と金融政策の協調が必須

【ユーロ圏】
*ラガルドECB総裁
回復は、不完全、不確か、不均衡。
完全な回復は2022年末まで見込まれず。
回復過程は、V字型となるよりも強弱が交錯する恐れ。
財政と金融政策の協調が必須。
リバーサルレートには達していない。
為替レートを目標とせず。
為替レートの動向を非常に注意してみている。
ECB、あらゆる手段を用いる用意。
ブレグジットについて、最善を期待し、最悪に備える。

*デコス・スペイン中銀総裁
経済回復は、不均衡、不完全、脆弱だ。
スペインの回復は8月中旬以降は鈍化している。
9月の観光客の動向は悪化する可能性。
ワクチンは2021年央まで届かないリスクある。
(議会証言で)

*EU
英首相設定の10月15日交渉期限を無視へ、英国の譲歩見込む。
EUは譲歩に消極的、交渉決裂も辞さず。
(ブルームバーグ)

*レーンECB理事
低インフレの受け入れは弱い期待を定着させる可能性。
インフレのモメンタム上昇のために余計な刺激を加えることには慎重。
すべてのツールを適切に調整する用意。
基調予想を取り巻く環境はかなり不透明。

【英国】
*スラック英首相報道官
英国は10月15日までに合意に達すること望んでいる。
英国はEUとの貿易交渉で解決策見出すことにコミット。

【米国】
*トランプ大統領
追加対策の協議を大統領選後まで停止。
民主党の景気対策案を拒否。

*米3年債入札結果
最高落札利回り 0.193%(WI:0.191%)
応札倍率    2.44倍(前回2.28倍)

*パウエル議長
景気対策は、過剰のほうが不足よりリスクが小さい。
見通しの不確実性は高い。
拡大は完璧からはほど遠い。
回復は予想以上に進展。
改善のペースは5月、6月以来、緩やかに。
家計は追加財政支援が必要な公算。
小さ過ぎる支援は不必要な苦難を出す。

*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
回復は持続しているが、停滞期の兆候が見られる。
雇用は2023年までパンデミック前の水準を回復しない。
見通しはウイルスによる不確実性を伴う。
一部地域で感染拡大が警告されている。
この先の政策対応は財政である必要。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
景気一致指数・速報値(8月)14:00
予想 79.4 前回 78.3

景気先行指数・速報値(8月)14:00
予想 89.0 前回 86.7

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(8月)15:00
予想 1.5% 前回 1.2%(前月比)
予想 -8.7% 前回 -10.0%(前年比)

【南アフリカ】
SACCI景況感指数(9月)18:30
予想 前回

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(2日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -4.8%(前週比)

【カナダ】
Ivey購買担当者景況感指数(9月)23:00
予想 N/A 前回 67.8

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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