ドル円は105円台での下に往って来いの展開=NY為替
きょうのドル円は105円台での下に往って来いの展開が見られている。米株式市場はきょうも大幅高となるなどリスク選好の雰囲気が強まっている。そのような中で、為替市場はリスク選好のドル売りが優勢となっているものの、一方で円売りの動きもあり、ドル円は105円台に収まっているようだ。
市場の雰囲気が改善する買い材料は見当たらないが、先週のナスダックは4週間ぶりに週足で陽線を描いた。金曜日のダウ平均も序盤は軟調に始まったものの、引けにかけて上げ幅を広げる展開で終わっている。市場は、今月に入ってからの下げはあくまで調整と見ている向きが多い。月末も接近しており、そろそろ調整も一段落するのではとの期待が出ているのかもしれない。
日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて、ドル買いの動きが見られ、ドル円は105.65円近辺まで戻したものの、フィキシングを通過すると、その動きも一服している。
東京時間の早朝に105.70円近辺まで上昇して今週は始まったものの、その後に105円台前半まで一時下落するなど、ドル円は上値の重い展開もみられた。心理的節目の105円は維持しているものの、米大統領選や英EU離脱など年末にかけて不安要素も多い中で、ドル円には弱気な見方も多く、上値では戻り売りを推奨する声も少なくない。
USD/JPY 105.57
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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