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ドル売りがやや優勢、株高などがリスク選好誘う

見通し 

ドル売りがやや優勢、株高などがリスク選好誘う

FOMCにらんだドル売りも

ポンドは買い戻し、ポジション調整を意識

【東京市場】狭いレンジでもみあい

 ドル円は106円台前半の狭いレンジでもみ合った。朝からのレンジは106.01-106.16の15銭。目立った方向性が見えずもみ合いとなった。
 今週は米FOMC、日銀金融政策決定会合、英中銀金融政策会合(MPC)などが控えており、週初は動きにくい面も。
 注目は米FOMCで、今回のFOMCで発表される2023年末時点でのメンバーの政策金利予想において、ゼロ金利見通しが大勢になると、ドル売りが強まるとの意識も。

 ユーロドルは1.1850台での推移。朝の1.1830台から上昇も値幅自体は限定的。対EUとの通商交渉難航などが重石となり今月に入って売りが目立つポンドは対ドルで1.2790台から1.2830台まで上昇。落ち着いた動きの中でポジション調整。

【ロンドン市場】ドル安やや優勢

 ドルが小幅ながら全面安の流れとなった。先週末の海外市場から頭の重い展開が見られたドル円は、東京市場でもドル売り円買いの動きが優勢となったが106円ちょうど手前の買いを崩すには至らず、106円台を維持してロンドン市場を迎えた。株高の動きなどが優勢となる中、リスク選好でのドル売りの動きが見られたことに加え、明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)で示される参加メンバーによる年末時点での政策金利見通し(ドットプロット)において、今回から示される2023年末時点での見通しも、2022年まで同様にゼロ金利維持見通しが大勢になるとの思惑が広がっており、米緩和政策の長期化見込みからのドル売りにつながっている。

【NY市場】午前にドル円値を落とす

 ドル売りの動きが強まり、ドル円は一時105円55銭近辺まで。
その後の戻りも鈍くドル売りが目立つ展開に。
ユーロドルも 1.1880台まで上昇し、先週金曜日の高値1.1874を超える動きを見せた。
ドル円が105.50を割らず、ユーロドルが1.19を付けずと
勢いのある動きとなったわけではないが、全般にドル売りが優勢に。

【本日の見通し】ドル安基調継続へ

 ドル安基調が継続。株高の動きが円売りを誘うようだと
東京市場ではドル円がしっかりとなる可能性が高いが、
海外市場ではドル全面安の流れが強いか。
今日、明日のFOMCをにらんでのドル売りの意識も強い。
FOMCで二回に一度公表されるメンバーの年末時点での政策金利見通し(ドットプロット)は
今回から2023年まで示す範囲が延長される。
2021年末までは全メンバー一致でのゼロ金利継続
2022年末までは2名を除いてのゼロ金利継続見通しであった。
この予想がどう変化するか、また、今回からの2023年分がどうなるのかが注目されている
2023年時点でもゼロ金利継続見通しが過半を占めるようだとドル売り圧力となるだけに
ドルの頭が重い展開が続きそう。

【本日の戦略】戻り売り

 明日NY午後のFOMCの結果次第だが
今日、明日はドルの頭が重くなりそうで
ドル円に関しては戻りを丁寧に売りたい。
株高からの円安が優勢になり戻りが出る局面を見極め。
デイトレは早めに売りに回っての回転。
スウィングは無理をせず、大きく戻す場面がなければ様子見も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《9/14 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  106.15  1.1842  125.70
高値  106.18  1.1888  125.98
安値  105.55  1.1832  125.29
終値  105.73  1.1866  125.44
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/14 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23559.30 +152.81
DOW   27993.33 +327.69
S&P    3383.54 +42.57
Nasdaq  11056.65 +203.11
FTSE   6026.25 -5.84
DAX   13193.66 -9.18
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/14 月曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=37.26(-0.07 -0.19%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1963.70(+15.80 +0.81%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《9/14 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
鉱工業生産(確報値)(7月)13:30
結果 8.7%
予想  前回 8.0%(前月比)
結果 -15.5%
予想  前回 -16.1%(前年比)
結果 9.6%
予想  前回 6.2%(設備稼働率・前月比)

第3次産業活動指数(7月)13:30
結果 -0.5%
予想 0.5% 前回 9.0%(7.9%から修正)(前月比)

【インド】
卸売物価指数(8月)15:30
結果 0.16%
予想 -0.35% 前回 -0.58%(前年比)

消費者物価指数(8月)21:00
結果 6.69%
予想 6.9% 前回 6.93%(前年比)

【香港】
鉱工業生産指数(2020年第2四半期)17:30
結果 -5.1%
予想  前回 -4.6%(前年比)

生産者物価指数(2020年第2四半期)17:30
結果 1.3%
予想  前回 1.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産指数(7月)18:00
結果 4.1%
予想 4.2% 前回 9.5%(9.1%から修正)(前月比)
結果 -7.7%
予想 -8.1% 前回 -12.0%(-12.3%から修正)(前年比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/14 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
新型コロナウイルスのワクチン開発はもうすぐそこだ、最終コーナーだ。

*ムニューシン米財務長官とパウエルFRB議長が24日に議会証言

【ユーロ圏】
*レーンECB理事
為替レートはインフレ見通しに対して重要な問題。
ECBはインフレ見通しに何が起こるかに左右される。
無秩序な英国のEU離脱はないと希望。
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【中国】
鉱工業生産(8月)11:00
予想 5.1% 前回 4.8%(前年比)
予想 0.2% 前回 -0.4%(年初来・前年比)

小売売上高(8月)11:00
予想 0.0% 前回 -1.1%(前年比)
予想 -8.8% 前回 -9.9%(年初来・前年比)

【英国】
ILO失業率(7月)15:00
予想 4.1% 前回 3.9%(3カ月)

失業率(8月)15:00
予想 N/A 前回 7.5%

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(9月)18:00
予想 69.5 前回 71.5

【米国】
NY連銀製造業景気指数(9月)21:30
予想 6.5 前回 3.7

輸入物価指数(8月)21:30
予想 0.5% 前回 0.7%(前月比)
予想 -2.2% 前回 -3.3%(前年比)

設備稼働率(8月)22:15
予想 71.5% 前回 70.6%(前月比)

鉱工業生産(8月)22:15
予想 1.0% 前回 3.0%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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