ポンド買い加速 実効為替レート分析からはかなり割安との指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル安が加速している中で、ポンドの買いも加速している。対ユーロや円に対しても上昇しており、ポンド円は139円台半ばまで上げ幅を広げている。急激なドル安にポンドショートもたまらず、ショートカバーを入れたものと思われ、その動きにテクニカル勢も追いかけたようだ。
ただ、EUとの貿易交渉や英経済の先行き不透明に伴う、英中銀の利下げ期待からポンドは買われ過ぎとの指摘は多い。しかし、貿易加重ベースの実効為替レート分析に基づけば、ポンドドルの適正水準は1.58ドルとの試算も出ている。現在の1.32ドル台はかなり割安な水準ということになる。加えて、ユーロに対してもポンドはかなり割安で推移しているという。
しかし、EUとの貿易協定が成立したとしても、その水準まで戻るかどうかは分からないが、合意なき離脱の場合は、大きな変動が予想されるとしている。
なお、マーケットレートが実効為替レートに近づくことはあまりない。
GBP/USD 1.3241 GBP/JPY 139.59 EUR/GBP 0.9014
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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