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【今週の注目材料】米家計の消費はまだ堅調なのか?=米小売売上高

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【今週の注目材料】米家計の消費はまだ堅調なのか?=米小売売上高

 米国の利下げに向けて、昨日取り上げた米物価統計と合わせて注目を集めているのが米国の家計の消費動向です。家計の消費は、雇用と密接な結びつきがあります(失業中だと消費が減るという普通のことですが)。その為、これまで思われていたよりも米国の雇用の状況がよくないと分かったことで、消費動向がどうなっているのかが注目されます。15日に米家計の消費動向を示す7月の小売売上高が発表されます。

 前回6月分は前月比+0.6%と市場予想の+0.1%を大きく超える伸びとなりました。5月分は-0.9%、4月は-0.1%となっており、3カ月ぶりの前月比プラス圏回復です。内訳をみると自動車及び同部品が+1.2%となり全体を0.23%押し上げています。
自動車販売に関しては、関税賦課前の駆け込み需要として3月に一気に売り上げが伸びた後、4月、5月と反動が出ていましたが、ようやく反動減が落ち着いたといったところです。

 自動車を除くコアも前月比+0.5%と市場予想の+0.3%を超える伸びとなりました。自動車に続いてプラスの寄与度が高かったのが小売売上高の中で唯一のサービス項目であるフードサービスで前月比+0.6%、寄与度は+0.08%となりました。人件費や原材料費上昇の影響で単価が上がった分の影響が出ているとみられます。
 関税が関連する項目では衣料が強かったものの、家具・家電などは軟調となりました。小売売上高はインフレ調整をかけないため、価格上昇でも必需品としてある程度の売り上げが出る項目がプラスに、販売自体が低迷した項目がマイナスになっていた可能性があります。

 こうした状況を考えると、前回の予想を超える伸びは、数字自体は強いと言っていいものの、今後の継続性を考えると厳しさも見られました。今回雇用が弱く出たことで、今後の動向が気になるところとなっています。今回の市場予想は前月比+0.5%、自動車を除く前月比+0.3%とまずまずな伸びが見込まれています。前月比である以上、前回が強ければその反動が出ることを考えると、それなりに堅調といった印象です。インフレ調整をかけていない分、売り上げ数量は減っていも、売上額は伸びているという状況が続いている可能性があります。ただ、消費の落ち込みが思った以上に深刻で、予想を下回る伸びとなった場合は、利下げへの期待が強まり、ドル売りとなる可能性があります。

MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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