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米指標好結果でリスク選好

見通し 

米指標好結果でリスク選好

ドル売り円売りでドル円動きにくいもユーロ円などの買い戻し目立つ

ユーロは往って来い、当初の売りから買い戻し入る

ADP前回値を580万超の上方修正へ

【東京市場】朝方のドル高円安トライから一変

 ドル円は朝方108円10銭台に上昇。昨日の海外市場で米指標の好結果や、半期末を前にした実需のドル買い円売りなどが入り、108円手前まで上昇。108円ちょうど近辺の売りを崩しきれず、東京朝に。108円を付けきれずも107円90銭近辺がしっかりとかなり地合いの強さを見せる中で迎えた東京朝。9時を過ぎて108円ちょうど近辺の売り注文がいったん引いたこともあり、大台をあっさり超えて108円16銭近辺まで。
 もっとも高値からは調整が入る展開に。株高の動きが落ち着き、日経平均が半ランクしたことなどが重石となり、108円台を割り込むと、上値を買った短期筋の調整が入る格好で107円70銭前後まであっさりと値を落とした、その後は上値が重くなりじりじりと安値を試して107円50銭台を付ける動きに。

【ロンドン市場】円買い優勢

 円買いが優勢な動きとなっており、ドル円は107円台半ばを割り込む動きに。
ユーロドルは1.1250手前まで上昇後1.12を割り込む動きを見せるなど振幅が見られ
ドル売りよりも円買いでのドル円の下げ。クロス円も軟調地合いに。

 欧州株安の動きなどが重石。ドルに関してはこの後の米ADP雇用者数、ISM製造業景気指数などの発表を前に
動きにくい面も見られた。

【NY市場】ドル売り円売り 米指標の好結果受け

 ドル売り円売りの流れ。
米ADP雇用者数は結果こそ予想を下回ったものの、前回値が580万人超の上方修正となった。
前回の米雇用統計の数字を裏付ける結果。
米ISM製造業景気指数は予想を超えて好悪判断の境となる50も超える好結果に。
こちらも市場の印象はかなり良く
ドル売り円売りの動きが広がっている。
ユーロドルは1.1270台まで大きく上昇。
ドル円はドル売りと円売りに挟まれてもみ合いに。

【本日の見通し】雇用統計にらむ

 木曜日であるが、明日、米国が振り替え休日(四日土曜日が独立記念日)のため、本日米雇用統計が発表される。
前回は予想と1000万人超の乖離を見せた同指標。
今回は300万人が見込まれているが、予想値は相当上下の振れており
不安定な展開も見込まれる。

 結果次第では大きく上下に動きが期待されるだけに、
発表前の動きは限定的か。
株高の動きがドル円、クロス円の支えも、突っ込んだ買いは手控えられそう。
107円台半ばでのもみ合いを中心に雇用統計待ちか。

【本日の戦略】押し目買い

米雇用統計はかなり強めの期待。
直近のパウエル議長発言などからも状況の改善が意識される。
予想値を超える上昇の可能性も十分にある。
ドル円クロス円は押し目買い。ドル円は上がり切れない可能性も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《7/1 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.93  1.1234  121.24
高値  108.16  1.1275  121.48
安値  107.36  1.1185  120.26
終値  107.47  1.1251  120.92
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《7/1 水曜日の主要株式指数》
日経  22121.73 -166.41
DOW   25734.97 -77.91
S&P    3115.86 +15.57
Nasdaq  10154.63 +95.86
FTSE   6157.96 -11.78
DAX   12260.57 -50.36
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/1 水曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=39.82(+0.55 +1.40%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1779.90(-20.60 -1.14%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/1 水曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
日銀短観(2020年第2四半期)08:50
結果 -34
予想 -31 前回 -8(大企業製造業・業況判断)
結果 -27
予想 -24 前回 -11(日銀短観(大企業製造業・先行き))
結果 -14
予想 -15 前回 -1(大企業非製造業・先行き)
結果 -17
予想 -20 前回 8(大企業非製造業・業況判断)
結果 3.2%
予想 1.3% 前回 1.8%(大企業全産業・設備投資)

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(6月)15:00
結果 -1.4%
予想 -0.6% 前回 -1.7%(前月比)
結果 -0.1%
予想 0.9% 前回 1.8%(前年比)

CIPS製造業PMI・確報値(6月)17:30
結果 50.1
予想 50.1 前回 50.1

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(5月)15:00
結果 13.9%
予想 3.5% 前回 -6.5%(-5.3%から修正)(前月比)
結果 3.8%
予想 -3.2% 前回 -6.4%(-6.5%から修正)(前年比)

ドイツ失業者数(6月)16:55
結果 6.9万人
予想 12.0万人 前回 23.7万人(23.8万人から修正)

ドイツ失業率(6月)16:55
結果 6.4%
予想 6.5% 前回 6.3%

ドイツ製造業PMI・確報値(6月)16:55
結果 45.2
予想 44.6 前回 44.6

ユーロ圏製造業PMI・確報値(6月)17:00
結果 47.4
予想 46.9 前回 46.9

【スイス】
SVME購買担当者景況指数(6月)16:30
結果 41.9
予想 48.0 前回 42.1

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(06/20 – 06/26)20:00
結果 -1.8%
予想 N/A 前回 -8.7%(前週比)

ADP雇用者数(6月)21:15
結果 236.9万人
予想 290.0万人 前回 306.5万人(-276.0万人から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(6月)23:00
結果 52.6
予想 49.7 前回 43.1

建設支出(5月)23:00
結果 -2.1%
予想 1.0% 前回 -3.5%(-2.9%から修正)(前月比)

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《7/1 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*菅官房長官は
引き続き緊張感を持って状況を注視し感染拡大防止と経済活動の両方に取り組んでいきたい。
ただ、こうした努力を重ねてもなお、感染者の増加スピードが高まれば、
最悪の場合は緊急事態宣言を発する可能性はある。

*中村日銀委員
企業出身の経験生かして日本経済の成長に貢献したい。
資金で企業の活動が目詰まり起こしていない。
金融政策、今後も早目の対応が必要。
日銀一連のコロナ対応、リーマンショックの経験生かしている。
ある程度物価が上がることで、投資が回収しやすくなる。
2%くらいのインフレが続くかたちがいいと思う。
金融政策の効果と副作用を見計らう必要がある。
企業が国の政策支援を待つ文化は良くない。
日銀の国債買い入れは財政ファイナンスではないと思う。
今の経済環境、かなりの非常事態。
物価2%実現する政策、コロナ対応と同時にやること無理ある。
企業売り上げ相当減っており、今は物価上昇困ると皆思ってる。
金融システムおかしくならないよう、支援するのが日銀の役割。
このタイミングで金利をプラスにするのは逆効果。
(中村豊明審議委員、就任記者会見)

【米国】
*トランプ米大統領
新型コロナウイルス感染拡大で米国に甚大な被害を与えた、中国への怒りが増している。

*ポンペオ米国務長官
中国の行動は世界が無視できないもの。
中国が権威主義に香港を飲み込もうとしている間、手をこまぬいているわけにはいかない。

*FOMC議事録
YCCはさらに分析必要との見解で一致。
パウエル議長が人種差別への言及とともに会合開催。
大半がガイダンスの明瞭化を主張。
下期の消費回復を期待。
2020年以降も急速な個人消費の回復は見られない。

*トランプ大統領
パウエルFRB議長の仕事ぶりを高く評価。
中国には不満。次の米中合意については言及しない。
ロシア懸賞金の報告は自分には明かされなかった。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
回復を示す最近の経済指標には躊躇。
いまはV字回復が起こるとは思っていない。
労働者が復帰も、失業率は高いままが見込まれる。
個人消費はパンデミック前よりも依然として弱い。

【NZ】
*オアNZ中銀総裁
現在実施しているLSAP、8月までにどれだけの効果があるのかより明確になると期待しており、
それにより現行の600億NZドルという規模が適正かどうかを判断できる。
社債の購入をQEに加えるという選択肢は存在するが、
マイナス金利などの他の方法と比べて、リスクに見合わない可能性がある。
マイナス金利については、多国籍ないくつかの大規模な金融機関はこれまでマイナス金利を扱ってきている。
小規模な銀行にとてもシンプルな方法の方が望ましい。

【中国】
*中国国務院香港・マカオ事務弁公室の張副主任
米国が措置を講じるなら中国と香港も相応の措置を講じる

*中国
国営メディア巡る米制限措置に対する報復発表。
APやNPRなどはスタッフと財務を申告する必要。
米国にメディアに対する制限措置で方針転換を呼び掛け。  

【ユーロ圏】
*パネッタECB理事
ECBはデータ次第であらゆる政策を調整する用意。
ECBの政策は分断化を回避することに積極的であるべき。
危機は第一局面から台に局面へと移行しているようだ。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(6月)8:00
予想 0.0% 前回 -0.2%(前月比)
予想 -0.2% 前回 -0.3%(前年比)

【豪州】
貿易収支(5月)10:30
予想 90.00億豪ドル 前回 88.00億豪ドル

【スイス】
消費者物価指数(6月)15:30
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
予想 -1.2% 前回 -1.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏失業率(5月)18:00
予想 7.7% 前回 7.3%

ユーロ圏生産者物価指数(5月)18:00
予想 -0.4% 前回 -2.0%(前月比)
予想 -4.5% 前回 -4.5%(前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産(5月)21:00
予想 -21.9% 前回 -27.2%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(5月)21:30
予想 -30.0億カナダドル 前回 -32.5億カナダドル

【米国】
失業率(6月)21:30
予想 12.5% 前回 13.3%

非農業部門雇用者数(6月)21:30
予想 309.0万人 前回 250.9万人

貿易収支(5月)21:30
予想 -530億ドル 前回 -494億ドル

新規失業保険申請件数(27日までの週)21:30
予想 133.6万人 前回 148.0万件

製造業新規受注(5月)23:00
予想 7.9% 前回 -13.0%(前月比)

耐久財受注・確報値(5月)23:00
予想 15.8% 前回 15.8%(前月比)
予想 4.0% 前回 4.0%(輸送除くコア・前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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