ダウ平均は続伸 数字の解釈はいずれにしろ、予想ほど悪化しなかったことで安心感=米国株前半
NY株式8日(NY時間12:55)
ダウ平均 24235.02(+359.13 +1.50%)
ナスダック 9117.93(+138.27 +1.54%)
CME日経平均先物 20190(大証終比:+50 +0.25%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。朝方発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)は2050万人減、失業率は14.7%となった。戦後最悪の数字になったものの、予想ほどは悪くなかったことから、株式市場はポジティブな反応が見られている。
米雇用統計については、様々な見方が出ているが、失業率は実際にはさらに高かった可能性があるとの指摘も聞かれる。雇用統計はアンケート調査だが、労働者が現在の状況を失業と捉えていないケースもあり、それが無ければ、失業率は20%近くに上昇していた可能性があるとの見解も出ている。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も先日、実際の失業率は23〜24%となる可能性があるとの見方を示していた。数字の解釈はいずれにしろ、予想ほど悪化しなかったことで市場には安心感が出た模様。
来週から本格化する経済再開を引き続き好感している。封鎖解除後の経済再建について、市場からはスピード感に疑問も出ているものの、期待感は高めているようだ。
エネルギーや産業、銀行など幅広い銘柄が買われる中、ダウ平均は一時390ドル高まで上昇している。節目となっている2万4000ドルを再び上回って来ているが、維持できるか注目される。
IT・ハイテク株の上げがきょうも相場を支援。決算が発表になっているが、外出規制など経済活動が大きく制限されている中でも収益を堅調にあげており、経済再開後に最も勢いがありそうなセクターとの位置づけをしている模様。アマゾンもアップル、フェイスブック、アルファベットなどはいずれも、昨年末の水準を回復している。
アルファベット(C) 1396.99(+24.43 +1.78%)
フェイスブック 212.83(+1.57 +0.74%)
ネットフリックス 440.01(+3.48 +0.80%)
テスラ 819.47(+39.43 +5.06%)
アマゾン 2379.40(+11.79 +0.50%)
エヌビディア 311.39(+6.52 +2.14%)
ツイッター 29.72(+0.95 +3.30%)
ダウ採用銘柄
J&J 148.74(+1.15 +0.78%)
P&G 115.42(+3.25 +2.90%)
ダウ・インク 34.02(+1.17 +3.56%)
ボーイング 132.26(+3.61 +2.81%)
キャタピラー 110.92(+3.63 +3.38%)
レイセオン 58.02(+1.01 +1.77%)
ビザ 185.43(+2.71 +1.48%)
ナイキ 89.91(+1.35 +1.52%)
ウォルグリーン 41.37(+0.72 +1.77%)
3M 148.47(+2.73 +1.87%)
エクソンモビル 45.34(+1.10 +2.49%)
シェブロン 94.79(+2.15 +2.32%)
コカコーラ 46.08(+1.48 +3.32%)
ディズニー 108.07(+2.50 +2.37%)
マクドナルド 181.51(+0.39 +0.22%)
ウォルマート 122.35(+0.46 +0.38%)
ホームデポ 234.71(+5.26 +2.29%)
JPモルガン 92.87(+1.66 +1.82%)
トラベラーズ 96.25(+0.45 +0.47%)
ゴールドマン 184.15(+1.83 +1.00%)
アメックス 88.70(+1.97 +2.27%)
ユナイテッドヘルス 287.03(+2.03 +0.71%)
IBM 121.94(+0.71 +0.59%)
アップル 307.95(+5.03 +1.66%)
ベライゾン 56.49(+0.91 +1.64%)
マイクロソフト 184.75(+1.15 +0.63%)
インテル 59.54(+0.37 +0.62%)
ファイザー 37.23(+0.27 +0.73%)
メルク 76.49(+0.89 +1.18%)
シスコシステムズ 42.53(+1.16 +2.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。