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NY原油先物史上初のマイナス圏、一時-40ドル超え

見通し 

NY原油先物史上初のマイナス圏、一時-40ドル超え

5月限の納会を21日に控え現受けができずに投げ売りに

ドル円はもみ合い、方向性探る

【東京市場】ドル円の値幅限定的

 ドル円は午前中に107円80銭台まで上昇した後、高値圏でのもみ合いが続いた。下値しっかり感が強く、下がったところでは買いが出る流れ。もっとも108円を試しに行くほどの勢いは見られず、狭いレンジの中での推移が続いた。

 ユーロドルは1.0860台を中心に1.08台後半での推移。目立った動意が見られず、もみ合いが続いた。
 
 第1四半期消費者物価指数が強めに出たNZドルは指標に対する反応は鈍かったが、昼過ぎにアーダーン首相が今後1週間でのロックダウン緩和方針を示したことなどが好感され、NZドル買いの動きが優勢に。対ドルで0.6020近辺から0.6060近辺まで上昇。その後もしっかりの推移となった。

 NY原油の下げが目立ったことで、カナダ安の動きも。NY原油は明日の納会を前に5月限が急落。一時1999年以来の14ドル台を付けている。

【ロンドン市場】一時108円手前まで上昇も続かず

 主要通貨は方向性に欠ける展開に。
ドル円は一時108円近くまで上昇。もっとも上昇は続かず
その後値を落とす天下となっている。
ユーロドルなども同様で朝方1.0840近辺を付けた後、一気に1.09近くまでユーロ買いドル売りに。

 NY原油が大きく値を落とす展開。とはいえこの時間帯の下げは13ドル割れといった水準。

【NY市場】NY原油、史上初のマイナス価格

 NY原油先物5月限が史上初めてマイナス価格を付ける展開。
21日に納会を迎える5月限で
現受け用の設備不足もあって現受けができないことでポジションを抱えた向きが投げ売りに。
マイナス圏を付けた後にパニックが増加される形で一時-40ドルを超える数字に。
6月限は下がっているとはいえ東京朝の25ドル前後から20ドル台までで影響は限定的。
ドル円はやや軟調で107円60銭前後での推移。
もみ合いが続いた。

【本日の見通し】方向性探る

 ドル円の方向性を探る展開となりそう。
NY原油市場で5月限に大混乱が見られるが
現受けの貯蔵設備のキャパシティの問題という特殊事情だけに、
為替や株式市場への影響は限定的か。

 今日まで5月限があり、混乱が予想されるが、あまり気にしてもといったところ。
ただ、一月で収まるかどうかが微妙として6月限の下げが加速するようだと要警戒。
昨日の6月限は朝時点で25ドル近くから20ドル台まで値を落とした。
動き的には大きいが5月限の大混乱から比べると動きは落ち着いている。

 ドル円は107円台後半での推移が中心に。突っ込んだ売り買いをさけ
様子見ムードが広い展開。
 市場の混乱が見られるようだと警戒感も、ある程度は注意が必要か。
 

【本日の戦略】無理をせず

 NY原油の動きから見ても無理は禁物
ドル円はレンジ取引だけに、ここで無理をする必要をあまり感じず。
リスクはやや下方向という意識。
108円に近いところでは売りに回ってみたい。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/20 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.55  1.0875  116.88
高値  107.95  1.0897  117.29
安値  107.49  1.0841  116.84
終値  107.62  1.0862  116.91
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/20 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  19669.12 -228.14
DOW   23650.44 -592.05
S&P    2823.16 -51.40
Nasdaq  8560.73 -89.41
FTSE   5812.83 +25.87
DAX   10675.90 +50.12
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/20 月曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=-37.63(-55.90 -305.97%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1711.20(+12.40 +0.73%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/20 月曜日に発表された主な経済指標》
【NZ】
消費者物価指数(第1四半期)7:45
結果 0.8%
予想 0.4% 前回 0.5%(前期比)

【英国】
ライトムーブ住宅価格(4月)8:01
結果 -0.2%
予想 N/A 前回 1.0%(前月比)
結果 2.1%
予想 N/A 前回 3.5%(前年比)

【日本】
通関ベース貿易収支(3月)8:50
結果 49億円
予想 4373億円 前回 11088億円(11098億円から修正)
結果 -1900億円
予想 -321億円 前回 4983億円(季調済)

【中国】
1年プライムレート(4月)10:30
結果 3.85% 
予想 3.85% 前回 4.05%

5年プライムレート(4月)10:30
結果 4.65% 
予想 4.65% 前回 4.75%

【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(3月)15:00
結果 -0.8%
予想 -0.7% 前回 -0.4%(前月比)
結果 -0.8%
予想 -0.8% 前回 -0.1%(前年比)

ユーロ圏経常収支(2月)17:00
結果 402億ユーロ
予想 N/A 前回 318億ユーロ(347億ユーロから修正)(季調済)

ユーロ圏貿易収支(2月)18:00
結果 258億ユーロ
予想 200億ユーロ 前回 182億ユーロ(173億ユーロから修正)(季調済)
結果 230億ユーロ
予想 N/A 前回 13億ユーロ(季調前)

【香港】
失業率(3月)17:30
結果 4.2%
予想 4.0% 前回 3.7%

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/20 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
政府債務について心配するべきではない。
豪政府は責任ある財政政策の長い実績がある。
借りるべき時があるとすれば今である。
我々と政府とのアウトラインは全く同じである。

【NZ】
*アーダーン首相
1週間以内にロックダウンから外れる
NZでは広範囲の地域での流行は見られない
世界でも有数の新型コロナウイルスによる死亡率の低さ

【英国】
*ブロードベント英中銀副総裁
新型コロナウイルス、強い需要効果をもたらす面ある
一方、新型コロナウイルスは供給面に激しい打撃加えている
第2四半期の英GDPが35%減となること、非現実的ではない
3カ月間のロックダウンの想定は妥当だろう
インフレ率は短期的に1%を下回る可能性ある
英中銀の債券購入はインフレ目標達成のため、政府債務のファンディングではない

*ホールデン英中銀委員
英中銀は短期的な経済の急激な落ち込みを防ぐことできず
政府と英中銀の政策協調により将来の景気を守る
ポンド安で物価見通しは一方的にはならず

【ユーロ圏】
*EU委員会、新型コロナ対策で最低1兆ユーロの欧州債発行する計画準備
23日のEU首脳会議(テレビ会議形式)で検討へ
(伊紙レプブリカ)

*ドイツ機械工業連盟(VDMA)
機械部門の89%の企業が4月中旬までに新型コロナウイルスの影響を受けた
4分の3の企業が今後3カ月間でサプライチェインの改善を見通せず
28%の企業が今後3カ月間でサプライチェインの揉んだ悪化を見込む

*メルケル独首相
現時点ではロックダウン措置を新たに緩和すること考えていない
コロナ債は誤ったやり方だ
(関係者・与党会合で)

*メルケル独首相
都市封鎖の解除を急ぎ過ぎてはならない。
ドイツは再度の都市封鎖を避けることが目標。
感染追跡のリソースを増やす。
ウイルスに関する中国の透明性は全ての人にとって良いこと。

*バルニエEU首席交渉官、英国との交渉再開、今週の金曜日に記者会見開く

【米国】
*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
刺激策の協議はうまく進んでいる。
小規模企業向け賃金保護プログラム(PPP)の貸出ルールが最初から悪いわけではない。
より良い経済への移行月になる可能性がある。
トランプ大統領は5月1日までの経済再開という熱意ある目標を持っている。

【その他】
*フィッチ 香港を「AA-」に1段階格下げ、見通し「安定的」
-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
失業率(3月)15:00
予想 N/A 前回 3.5%

ILO失業率(2月)15:00
予想 3.9% 前回 3.9%(3ヵ月)

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(4月)18:00
予想 -41.0 前回 -49.5

【カナダ】
小売売上高(2月)21:30
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
予想 0.3% 前回 -0.1%(除く自動車・前月比)

【米国】
中古住宅販売件数(3月)23:00
予想 530万件 前回 577万件

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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