ドル買いニーズ強い=外為どっとコム総研 神田卓也
ドル買いニーズ強い
昨日のドル/円は、終値ベースで約1.6%上昇。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る不透明感からドル調達ニーズが高まる中、NY市場では一時107.80円台まで上昇した。欧米株式市場は前日の大幅安の反動で値上がりしたが、多くのクロス円が続落するなど円買いの動きも続いており、市場心理が改善したとは言い難い展開であった。信用収縮への懸念がくすぶる中、本日もドル資金確保の動きでドル/円は底堅い推移が見込まれる。とはいえ、市場センチメントが不安定なだけに振れ幅の大きい展開も続きそうだ。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。