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ドル高円安が急進行、リスク選好の動き強まる

見通し 

ドル高円安が急進行、リスク選好の動き強まる

株高など好感、直近高値越えてストップロス巻き込み大相場に

ポンドは振幅、CPI好結果で上昇もドル全面高基調に大きく下げる

【東京市場】ドル円は110円台を回復、株高など支えに

ドル円は110円台を回復する動き。昨日の海外市場でNY連銀景況感指数の好結果を受けて109円60銭台から109円90銭台まで上昇。その後はもみ合いとなっていた。110円ちょうど近辺が重くなっていたが、1.07台まで値を落とすユーロドルでのユーロ安ドル高の流れが主導するドル全面高の流れもあり、110円台を回復。一時110円11銭まで上昇した。
 その後は少し戻したものの、110円の大台を維持しての推移。
 1.08台まで値を戻したユーロドルが午後に再び1.07台に値を落とすなどドル高基調が継続しており、下がったところでは買いが出る流れに。
 昨日振幅を見せたポンドはこの時間帯は様子見に徹し、1.3000前後の狭いレンジでもみ合い。この後の英消費者物価指数の発表待ちの面も。

【ロンドン市場】ドル高円安強まる

 ドル円は先月の高値110.29円を超えて上昇。
東京市場で110円台に乗せてきた流れが継続。
欧州株、NY株先物の上昇なども支えとなり
上値追いの勢いが出た。

 クロス円も軒並みの上昇で
このところのドル買い主導ではなく、円売り主導でのドル円の上昇。
ユーロ円が119円台、ポンド円が143円台に乗せる動きとなっている。

 目立った材料が出たというよりも
ここにきてのリスク警戒感の後退による株高を好感した形。

 ポンドは英消費者物価指数が好結果となったことでいったん対ドルでも買いも
そのド対ドルではドル高圧力に押されて値を落とした。

【NY市場】ドル高円安止まらず

 ドル高円安の勢いが止まらず、111円50銭を超えるところまで大きく上昇。
安値からは1円半以上の上昇で珍しく大相場となった。

 大きな材料が出たというよりも、これまで上値を抑えられていた分の反動が出た印象。

 中国の積極的な対応などが好感されているほか、
今週発表された日本のGDPの弱さを受けて
円売りの動きが広がっている面も。

 ユーロドルは安値圏もみ合い、
ポンドドルは1.2910割れ、ロンドン朝の英CPI後の1.3020台から100ポイント以上値を落とした。

【本日の見通し】ドル買い円売り

 昨日一気に上昇した後を受けてどこまでこの流れを見込むか。
上値警戒感がさすがに出てくるが、
買い遅れも見られるだけに111円ちょうど近辺はしっかりしてくる可能性が高い。
ドル全面高に乗り遅れていた分の買いが入っている面もあり、
ユーロドル、ポンドドルなどでのドル買いが強まるようだともう一段の上昇は十分にある。
ターゲットは昨年4月に付けた高値112.40近辺。
ここを超えると115円の節目が見えてくる。

【本日の戦略】押し目買い

 売りからは入りにくい、
111円ちょうど手前がしっかりとなるようだと、
いったん買いに回ってみたい。早めにやめるならば110円80銭割れでストップ。
その下110円台半ば割れではストップに回ってみたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《2/19 水曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.87  1.0792  118.58
高値  111.59  1.0812  120.50
安値  109.85  1.0782  118.57
終値  111.37  1.0805  120.35
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/19 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23400.70 +206.90
DOW   29348.03 +115.84
S&P    3386.15 +15.86
Nasdaq  9817.18 +84.44
FTSE   7457.02 +75.01
DAX   13789.00 +107.81
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/19 水曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=53.29(+1.24 +2.38%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1611.80(+8.20 +0.51%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/19 水曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
機械受注(12月)08:50
結果 -12.5%
予想 -8.9% 前回 18.0%(前月比)
結果 -3.5%
予想 -0.7% 前回 5.3%(前年比)

通関ベース貿易収支(1月)08:50
結果 -13,126億円
予想 -16,848億円 前回 -1,546億円(-1,525億円から修正)
結果 -2,241億円
予想 -5,503億円 前回 -1,025億円(季調済)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(12月)18:00
結果 326億ユーロ
予想 N/A 前回 324億ユーロ(339億ユーロから修正)(季調済)

【英国】
消費者物価指数(1月)18:30
結果 -0.3%
予想 -0.4% 前回 0.0%(前月比)
結果 1.8%
予想 1.6% 前回 1.3%(前年比)
結果 1.6%
予想 1.5% 前回 1.4%(コア・前年比)

生産者物価指数(1月)18:30
結果 0.9%
予想 -0.4% 前回 0.9%(0.1%から修正)(仕入・前月比)
結果 2.1%
予想 -0.1% 前回 0.9%(-0.1%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 0.0%(出荷・前月比)
結果 1.1%
予想 1.0% 前回 0.9%(出荷・前年比)
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 -0.1%(出荷・コア・前月比)
結果 0.7%
予想 0.8% 前回 0.9%(出荷・コア・前年比)
  
小売物価指数(1月)18:30
結果 -0.4%
予想 -0.6% 前回 0.3%(前月比)
結果 2.7%
予想 2.6% 前回 2.2%(前年比)
結果 2.8%
予想 2.6% 前回 2.2%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【トルコ】
中銀政策金利(2月)20:00
結果 10.75%
予想 10.75% 前回 11.25%(トルコ中銀政策金利)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(02/08 – 02/14)21:00
結果 -6.4%
予想 N/A 前回 1.1%(前週比)

生産者物価指数(1月)22:30
結果 0.5%
予想 0.1% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
結果 0.5%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 2.1%
予想 1.6% 前回 1.3%(前年比)
結果 1.7%
予想 1.3% 前回 1.1%(コア・前年比)

住宅着工件数(1月)22:30
結果 156.7万件
予想 142.8万件 前回 162.6万件(160.8万件から修正)(住宅着工件数)
結果 155.1万件
予想 145.0万件 前回 142.0万件(141.6万件から修正)(住宅建築許可件数)

【カナダ】
消費者物価指数(1月)22:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)

【NZ】
生産者物価指数(第4四半期)20日6:45
結果 0.4%
予想 N/A 前回 1.0%(生産高・前期比)

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《2/19 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*米国務省
中国メディア5社を「外国の宣伝機関」に設定。
新華社、中国国際テレビ、中国国際放送、英字紙チャイナ・デーリー、米国海天発展
国家主席が国内メディアの管理を強化し、国外では中国報道機関の活動を拡大している。

*FOMC議事録
現在の政策がしばらく適切。
第2四半期にTビル(財務省証券)購入縮小の条件が整うと予想。
コロナウイルスが見通し巡る不確実要素の1つ。
インフレ目標の2%中心のレンジ化採用の良し悪しを慎重に検討。
現在の金利水準はインフレ目標への回帰に有効。
数名から、経済は最大雇用から若干低い状況との指摘。
4月までは月間600億ドルのTビル購入で十分と予想。
ターム物レポは4月以降廃止の可能性。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
雇用の点では経済は非常に良好。
予測はウイルス感染のために非常に難しくなった。
自然失業率は低下している。
インフレ目標に非常に接近している。
リスクレベルの上昇は確認していない。
米大統領選は企業に一定の不透明感を与える。
政策金利は非常に良い水準にある。

*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
中国のデータを幾分懐疑的にみている。
ウイルス感染の人数の修正は不信感を高めた。
米経済はアジアの減速の影響を免れる可能性低い。
貿易戦争が悪化するとは見込んでいない。
貿易戦争が改善しているとも見ていない。
貿易戦争の影響については様子見。
現在の金利水準が心地よい。
本日の金利水準は中立から若干低い。
次の金利変更は引き上げよりも引き下げとの推測が最善。

*カプラン・ダラス連銀総裁
マイナス金利に依存することは望まない。
ウイルス感染の影響を判断するのは時期尚早。

【中国】
*中国習近平国家主席
中国経済には強い回復力があり、今年設定された経済社会開発目標を達成することに自信がある。
中国の新型コロナウイルス対策は大きな成果を上げている。

【新型コロナウイルス関連】
*中国国家衛生健康委員会
18日に死者136人増え、計2004人に。
感染者は1749人増え、中国国内での感染者は計7万4185人に。

【NZ】
*オアNZ中銀総裁
OCR(NZの政策金利)はしばらく低いが、他の国よりも依然高い水準
経済、金融政策はいいポジションにある
インフレは真ん中のポイント。

【ユーロ圏】
*伊経済相
2020年伊成長見通しを引き下げる可能性、コロナウイルスの影響大きければ。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
失業率(1月)9:30
予想 5.2% 前回 5.1%

雇用者数(1月)9:30
予想 1.00万人 前回 2.89万人

【ユーロ圏】
ドイツGFK消費者信頼感(3月)16:00
予想 9.8 前回 9.9

ドイツ生産者物価指数(1月)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 -0.4% 前回 -0.2%(前年比)

ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値(2月)21日0:00
予想 -8.2 前回 -8.1

【香港】
消費者物価指数(1月)17:30
予想 3.1% 前回 2.9%(前年比)

【英国】
小売売上高(1月)18:30
予想 0.7% 前回 -0.6%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.9%(前年比)

【米国】
新規失業保険申請件数(15日までの週)22:30
予想 21.0万件 前回 20.5万件

フィラデルフィア連銀景況指数(2月)22:30
予想 11.0 前回 17.0

景気先行指数(1月)21日0:00
予想 0.4% 前回 -0.3%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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