ポンドの見切り売り強まる 英CPIは6ヵ月ぶり高水準も見方に変化はないとの声=NY為替
きょうも為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドの見切り売りが強まっている。NY時間に入って戻り売りが加速し、ストップを巻き込んで1.2925ドル付近まで下落する場面も見られた。来月に発表される英予算案を巡って市場は期待感を高める中、ポンド買いが強まり、一時1.3070ドル付近まで上昇していた。しかし、EUとの貿易協定締結のリスクもある中、買いは続かず、見切り売りが出ている格好。
ポンドドルは1.3020ドル付近に来ている21日線を下放れる動きを見せており、100日線が控える1.2950ドルを下回る場面も見られた。
きょうは英消費者物価指数(CPI)が発表され、電気・ガス料金の上昇を受けて6ヵ月ぶりの高水準となった。ポンドは買いの反応を見せたものの、すぐに上値を抑えられたことも、見切り売りを誘っているのかもしれない。CPIは英中銀の想定範囲内でもあり、金利に対する見方に変化はないとの声も出ている。しばらくは据え置きとの予想を裏付けるCPIではあった。
GBP/USD 1.2949 GBP/JPY 143.76 EUR/GBP 0.8337
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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