今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜の注目材料は
東京市場のドル/円は、新型肺炎を巡る警戒感が拡がる中、109円台を割り込んでスタートすると一時108.70円台まで下値を切り下げました。ただ、売り一巡後は109円台に持ち直しており、この後の欧米市場の動きが気になるところです。まずは注目材料を確認しておきましょう。
1/27(月)
18:00☆独1月Ifo企業景況感指数
24:00 米12月新築住宅販売件数
27:00 米2年債入札(400億ドル)
27:00 米5年債入札(410億ドル)
※☆は特に注目の材料
市場の関心は新型肺炎感染の被害がどこまで拡大するかという点に集まっています。26日時点で中国の死亡者は81人だそうですが、重症患者が461人に上るとの事で、さらに死亡例は増えるものと見られます。また、いまのところ中国以外への感染は限定的ですが、欧米で発症者が増えないか気になるところです。新型ウイルス騒動の早期収束は見通しにくい中、ドル/円は上値の重い展開が続きそうです。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。