東京株式(大引け)=188円高、先物への買いを足場に後場上げ幅拡大
12日の東京株式市場は朝方こそ日経平均が安くなる場面があったがすぐにプラス圏に浮上、後場中ごろから先物を絡め上げ足を一気に強め年初来高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前営業日比188円17銭高の2万3520円01銭と反発。東証1部の売買高概算は12億5976万株、売買代金概算は2兆2015億8000万円。値上がり銘柄数は1270、対して値下がり銘柄数は787、変わらずは96銘柄だった。
前日の米国株市場ではNYダウが小幅プラス圏を確保したもののナスダック総合指数が軟調で、東京市場も朝方は方向感が定まりにくい雰囲気にあった。しかし、売り買いを交錯させたのは取引開始後わずかの間で、その後は徐々に下値を切り上げる展開。前場は香港情勢などを気にして上値も重かったが、後場に入ると海外短期筋の先物への買いが裁定買いを通じ全体相場を押し上げる格好となり、日経平均は午後1時半過ぎから急速に上値を追う展開となった。外国為替市場で1ドル=109円台前半の円安水準で推移したことも輸出セクター中心に買い安心感につながった。アジア株市場でも香港や中国株などがプラス圏に切り返し、これに並行して東京市場でも上値を追う銘柄が増勢となった。業種別では内需株が軸となり特に建設セクターに物色の矛先が向いた。
個別では、任天堂<7974>が買われ、ソニー<6758>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も1000円超の上昇をみせ、太陽誘電<6976>も高い。ダイフク<6383>、アドバンテスト<6857>なども上値を追った。大塚ホールディングス<4578>も値を上げた。ヤクルト本社<2267>の上げ足も目立つ。福島銀行<8562>がストップ高。東芝プラントシステム<1983>が急騰、ツクイ<2398>も値を飛ばした。サニーサイドアップ<2180>、応用地質<9755>も物色人気。
半面、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も値を下げた。エーザイ<4523>も軟調。三井金属<5706>が急落。ソースネクスト<4344>が大きく値を下げ、サンフロンティア不動産<8934>、ブイ・テクノロジー<7717>も大幅安、ラウンドワン<4680>も下落した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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