米ドル/円、52週MAを意識する時間帯
米ドル/円、足もとの注目ポイントは?
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【注目ポイント】ローソク足の対52週MA(≒109.415円)上抜けブレーク成否
【見通し】上抜けブレークなら、上昇モメンタムがさらに強まる可能性も
米中通商合意への期待を背景に、米ドル/円が下値しっかりの相場展開となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に青色の雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっていることから、米ドル/円は緩やかな上昇トレンドを示すチャート形状となっていることが視認できます。
さらに、a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、そして、b) BB・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていることも加えると、足もとでは、もう一段の上値トライをするための力を溜め込む時間帯と言えそうです。
52週MA上抜け成否が喫緊のポイントに

その上値トライの動意となり得るトリガーを確認するために、視座を週足チャートに替えてみましょう。
足もとでは、ローソク足が、約1年間における市場参加者の平均コストを示す52週MA(≒109.415円、別図黄色矢印)を一時的に上回る動きとなっており、仮にこれからの時間にかけてローソク足が終値ベースで上抜けブレークした場合は、上昇モメンタムがさらに強まる可能性も。
その一方で、過去の傾向・パターンでは、ローソク足が数週間にわたって52週MA付近を“往って来い”となるケース(別図青色四角枠)も見受けられるため、上抜けブレーク成否の確認には、数ヵ月レベルといった時間経過が必要と言えるでしょう。
その点を踏まえた上で、目先は、「ローソク足の対52週MA(≒109.415円)上抜けブレーク※」の成否について注視すべきでしょう。(※終値ベース)
(株)マネースクエア チーフストラテジスト。テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、M2TV「マーケットView」やラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のマーケットスクエア」に出演中。