ペンス演説で、いよいよ「レンジ脱却」に動き出す…!? - ドル円
◆やや“リスク選好”も、流れは変わらず…
※ご注意:予想期間は10月25日と表示されていますが、本日(10月24日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「(EUは)Brexit延期を受け入れる」との思惑から、昨日は“リスク選好姿勢”が幾分上回りました。
「対トルコへの経済制裁解除」とのトランプ米大統領発言も後押しとなり、巻き戻されたドル円は“108.70円水準”へと値を戻しています。
一方で「下値は堅いが、上値も重い」は続いており、「方向感定まらず」は継続しています。
このため「幾分、反発」はしたものの、「レンジ脱却を目指す」ほどの勢いは見られておりません。
◆ただ「ペンス米副大統領演説」次第では…?
ただし本日は、「ペンス米副大統領演説(対中国方針)」が予定されています。
「米中通商協議」が詰めの作業を行っている最中、内容次第で思惑が大きく揺れ動く可能性が否めないからです。
昨年のような「強硬発言」が跳び出せば、“リスク回避姿勢”に傾斜するのは否めない…。
しかし「軟化」するようなことがあれば、“リスク選好姿勢”がドル円をさらに押し上げてもおかしくない…。
後は「結果次第」ということになりますが、108円台での揺れ動きはすでに「8営業日」に達してます。
「レンジ脱却」に向けて、いよいよ動き出すか…?
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.445(50週移動平均線)
上値4:109.315(8/1高値、+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:109.064(200日移動平均線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:108.935(10/17高値)
上値1:108.843(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:108.688(+1σ)
下値1:108.485(日足・一目均衡表転換線)
下値2:108.391(ピボット1stサポート、月足・一目均衡表転換線)
下値3:108.250(10/23安値)
下値4:108.154(10/15安値、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値5:108.034(10/14安値、20日移動平均線、10/3~10/17の38.2%押し、大台)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。