ドル円もみ合い、クロス円は比較的しっかり
ドル円もみ合い、クロス円は比較的しっかり
ユーロは一時軟調も、独景気支援姿勢報道などが支え
ポンドは、英領ジブラルタルがイランタンカー解放を決めたことなどを好感
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《8/16 金曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 106.12 1.1107 117.87
高値 106.49 1.1113 118.17
安値 106.03 1.1066 117.58
終値 106.38 1.1090 117.96
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《8/16 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 20418.81 +13.16
DOW 25886.01 +306.62
S&P 2888.68 +41.08
Nasdaq 7895.99 +129.38
FTSE 7117.15 +50.14
DAX 11562.74 +150.07
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《8/16 金曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=54.87(+0.40 +0.73%)
ブレント先物10月限(ICE)(終値)
1バレル=58.64(+0.41 +0.70%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1523.60(-7.60 -0.50%)
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《8/16 金曜日に発表された主な経済指標》
【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(6月)18:00
結果 179億ユーロ
予想 185億ユーロ 前回 196億ユーロ(202億ユーロから修正)(季調済)
結果 206億ユーロ
予想 N/A 前回 230億ユーロ(季調前)
【米国】
住宅着工件数(7月)21:30
結果 119.1万件
予想 125.6万件 前回 124.1万件(125.3万件から修正)(住宅着工件数)
結果 133.6万件
予想 127.0万件 前回 123.2万件(122.0万件から修正)(住宅建築許可件数)
ミシガン大学消費者物価指数・速報値(8月)23:00
予想 97.0 前回 98.4
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《8/16 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*トランプ米大統領
習近平中国国家主席と近く貿易に関する電話協議を行う予定。
9月の米国での米中閣僚級協議については依然として予定している。
中国とは非常に良い議論をしている。
生産的な議論であり、彼らは何かをしたいと考えている。
中国が関税に対して報復するとは予定していない。
貿易戦争の長期化は中国を弱らせるなどと述べている。
中国に対する為替操作国認定は公約の通り。
ルールを違反する国には素晴らしい関税を賦課する。
米国に対する欧州の扱いは中国よりひどい。
中国とイランはそれぞれ取引を望んでいる。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
米経済に一段の刺激を支援を与え、景気拡大を継続させる必要。
リセッションを許してはいけない。
世界経済の減速を前に、米企業の投資も鈍化しつつある。
【中国】
*中国人民日報
米国内の一部発言に一貫性がない。
対中関税の拡大はすでに米国にとって裏目に出ている。
自国利益の逸失という泥沼に自らはまっている。
中国が主な原則で折れることはない。
*中国環球時報
米政府が通商問題と香港の抗議活動を結びつけることは無駄。
暴動が激化した場合は、中央政府は基本法に基づいて直接的に行動。
香港が天安門の陽になることはない。
【その他】
マクリ・アルゼンチン大統領
経済対策の第2弾を発表。
インフレ連動型住宅ローンの支払いを12月まで凍結。
主要食料品に対する付加価値税(VAT)を廃止。
最低賃金の拡大、低所得者層200万人の労働者への減税。
中小企業の借金返済猶予。公務員への一時金。奨学金の増額。
*北朝鮮
飛翔体2発を日本海に発射。
【ユーロ圏】
*独政府報道官
メルケル首相とジョンソン英首相の近日中の会談を計画。
引き続き秩序立ったブレグジットが我々の政策方針。
合意なき離脱は誰の利益にもならない。
明確化の欠如が合意なき離脱の可能性を日ごとに高めているが、簡単にはいかない。
【英国】
*コービン英労働党党首
挙国一致の暫定政権構想に反対する者は合意なき離脱リスクが顕在化すること考慮すべき。
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《本日予定されている主な経済指標》
【英国】
ライトムーブ住宅価格(8月)8:01
予想 N/A 前回 -0.2%(前月比)
予想 N/A 前回 -02%(前年比)
【日本】
通関ベース貿易収支(7月)8:50
予想 -1973億円 前回 5896億円(5895億円から修正)
予想 -1890億円 前回 -144億円(季調済)
【NZ】
生産者物価指数(第2四半期)11:45
予想 N/A 前回 -0.5%(前期比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(6月)17:00
予想 N/A 前回 297億ユーロ
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(7月)18:00
予想 -0.4% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.1% 前回 1.3%(前年比)
予想 0.9% 前回 0.9%(コア・前年比)
【香港】
失業率(7月)17:30
予想 2.9% 前回 2.8%
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【東京市場】もいあいに
ドル円は106円台前半でのもみあいに。朝方はいったんドル安が強まり106円03銭を付けたが、大台を割らずに値を戻すと、昼前に一転して106円27銭まで。動きはそこまでで、その後午後に入っては午前のレンジの中でのもみあいに。
週末を前に積極的な取引を手控える動き。トランプ大統領などの発言で一気に相場が動く中で、週末越えのポジション作成を避けたいとの思惑も。
昨日1.11割れを付けるところまで値を落としたユーロドルは1.11ちょうどばさみでの値動き。20ポイント弱の狭いレンジでもみ合いとなった。欧州の景気鈍化懸念が9月のECB理事会での緩和期待につながる形でユーロの頭を抑えている。
ポンドは比較的しっかり。1.21台を回復し1.2122まで。合意なき離脱懸念が継続も、夏休み期間中で英議会はお休みで新規材料に欠ける中、買い戻しが優勢となっている。
【ロンドン市場】欧州株高がドル円クロス円支える
欧州株がしっかりで円売りの動き。ドル円は106円49銭まで上値を伸ばした。
クロス円もしっかり。
特にポンド円の上昇が目立ち、128円台半ばから129円台に。
英領ジブラルタルがイランタンカーの開放を決定したことなどが
地政学的リスク軽減期待でのポンド買いにつながった面も。
【NY市場】106円台前半もみ合い
ドル円は106円台前半でのもみ合いが続いた。
目立った材料もなく、様子見ムード。
ロンドン市場で106円台半ば手前までの買いも、106円台後半の買い上げには慎重。
もっとも押し目も鈍く、比較的狭いレンジでのもみ合いに。
独シュピーゲル誌が、
メルケル首相とシュルツ財務相が独景気後退の場合には
財政赤字拡大での景気支援を用意と報じたことなどが
ユーロ買いを誘い、ユードルは1.11台を回復する動き。
<h2>【本日の見通し】週末のジャクソンホールにらむ</h2>
今週末に予定されているジャクソンホールシンポジウムで
パウエル議長が金融政策について講演を行う予定。
歴代議長から大きな政策的な節目の演説として過去に利用されてきた同講演だけに
注目がかなり集まっており、
それまでは基本的に様子見ムードが広がるか。
ドル円は105円台での突っ込んだ売りに慎重姿勢。
107円手前にはまだ売り意欲がありそうで、
106円台でのレンジを中心にした推移となりそう。
<h2>【本日の戦略】戻り売りも</h2>
107円手前ではいったん売りに回りたいところ。
もっとも107円超えではすぐにストップという印象で
無理をする流れには見えない。
レンジ取引を意識。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません