カナダドルは本日安値圏 景気後退とエネルギー需要への懸念が圧迫=NY為替
NY時間の終盤に入ってカナダドルは本日安値圏での推移が続いている。ドルカナダは1.33加ドル台まで上昇しており、200日線に顔合せしているほか、カナダ円も79円台半ばまで下落している。原油相場が4%の大幅安を演じており、カナダドルも追随しているようだ。米中対立が混迷する中で、この日発表の中国の指標が弱かったほか、米英の国債市場で逆イールドが示現しており、景気の先行き懸念が再燃している。
イエレン前FRB議長が「現時点で逆イールドは信頼性の低い信号になっている可能性もあるが、景気後退の確率は上がっている」と述べていた。インフレが上昇しにくい環境下で、きょうの逆イールドが教科書通りに先行きの景気後退を示唆したものかはなお未知数だが、市場の警戒感は高まっている模様。
景気後退となればエネルギー需要は減少する。過剰供給も叫ばれる中で、エネルギー価格下落が続くようであれば、カナダ経済を圧迫する懸念は残る。
USD/CAD 1.3319 CAD/JPY 79.51
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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