“あくまで巻き戻し”だが、“下値の支え”あり…!?

◆「米中通商懸念」後退 - 急反発

※ご注意:予想期間は8月15日と表示されていますが、本日(8月14日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“105円割れ”に手こずっている間に、マーケットは“逆流”しました。

『対中制裁関税第4弾の一部を12月まで延期』との報を機に、「米中通商懸念」は後退しました。
また事前予想を上回った米CPIコア(+0.3%)は“堅調なインフレ推移を示唆”と受け取られ、「米大幅利下げ観測」を後退させました。
米10年国債利回りは“1.71%台”へ一時上昇、NYダウも“530ドル超”に急反発する場面が見られる中、ドル円は“107円手前(106.972円)”へと巻き戻されていきました。

◆ただし“あくまで巻き戻し” - 本日は“戻り売り”が幅を利かす…?

一言でいえば、昨日の状況は「(割り込むためには)かなりのエネルギーが必要」と見られる中、リスク回避への警戒もあり、「誰もが下方向を向く」でした。
想定していた展開とは少々異なりましたが、こういう結末になったのは“ある意味、当然”といえるかもしれません。

もっとも昨日の急反発は“あくまで巻き戻し”と見るのが自然であり、現時点では“底打ち⇒反発”は早計といわざるを得ないところがあります。
このため本日は、“戻り売り”が幅を利かす可能性も否めないところがあります。

◆それでも“下値の支え”あり…!?

それでも昨日の急反発で“8/6~8/12の61.8%戻し(106.310円)”は突破し、“8/1~8/12の38.2%戻し(106.679円)”も上回りました。
その前者には“日足・一目均衡表転換線(本日は106.307円)”が合致しており、すぐ下には“8/12~8/13の38.2%押し(106.238円)”も控えています。

「米中通商懸念」がこのまま後退し続けるとは思いませんが、まだポジション状況は“円買い”に傾いたままです。
“戻り売り”に押されたとしても、目先は“前記106.30-20円水準”では支えられると考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.564(8/2高値)
上値4:107.272(20日移動平均線)
上値3:107.183(8/1~8/12の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値2:107.089(8/6高値)
上値1:106.972(8/13高値、大台)
前営業日終値:106.739
下値1:106.518(8/12~8/13の23.6%押し)
下値2:106.307(日足・一目均衡表転換線)
下値3:106.238(8/12~8/13の38.2%押し)
下値4:106.167(-1σ)
下値5:106.011(8/12~8/13の50%押し、大台)

11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加

武市佳史

武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト

株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。

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