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【8月9日予想】短期リバウンド局面は終了か

達人の予想 

次の暴落に備える局面

8日の日経平均株価は小幅上昇しました。日経平均株価は前日比0.37%プラスの20593円35銭、マザーズ指数は前日比0.41%プラスの876.07ポイントとなりました。

米中貿易摩擦の激化懸念から7月末から8月にかけ日経平均株価は7月末の水準から一時6.5%まで下落しましたが、その後落ち着きを取り戻しつつあります。システムトレードにおいても8月5日、6日にシグナルが大量発生した浅めの逆張りタイプの手仕舞いシグナルが転倒しており、7月末から始まった米中貿易摩擦懸念激化による短期的な暴落局面はいったん終了したと考えてよさそうです。今回の暴落はある程度経験のあるシステムトレーダーなら比較的容易にチャンスをつかめたのではないでしょうか。

だからといって安心できるわけではありません。なぜなら次の暴落がいつ来てもおかしくはないからです。8月はもともと売買代金も少なく株価が下がりやすい月と言われています。今回のようにまた米中貿易摩擦が激化した場合など、ちょっとした要因で株価が乱高下しやすい月にあたります。今回の短期的な暴落が終わったとしても、またいつ次の暴落局面があるかは分かりません。ですので今は次の暴落に備え虎視眈々と待つ局面だと言えるでしょう。

過去の暴落局面においても、今回のような短期的な暴落を繰り返しながら最終的に大きな暴落につながったというケースが多々あります。今回の暴落がこれからどのような結末を迎えるかはわかりませんが、少なからず「次の暴落は明日にでもあるものだ」という気持ちで臨んだほうがよいでしょう。

為替も依然円高トレンドが続いていますし、今回の暴落で米国株も当面高値更新の可能性は低くなってしまいました。ここから急反発を狙うというよりはむしろ、次の暴落に備え現金比率を高めておく局面かもしれません。次の暴落に備えてしっかりと準備しておいてください。9日の日経平均株価は小幅安と予想します。

執筆者 西村剛

執筆者 : 西村剛|フェアトレード株式会社 代表取締役

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。

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