ドル円は一時106円台に戻す 米10年債入札が不調=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は買い戻しが優勢となっており一時106円台に戻している。午後になって米10年債入札が実施されたが、不調な入札だったことから利回りは下げ幅を縮小しており、ドル円も買い戻しが出ている。また、米株も同様の動きが見られていることもドル円をサポート。
しかし、ドル円は一時105.50円近辺まで下落するなど上値が重い展開が続いている。ニュージーランドやインドが予想外の利下げを実施しており、各国中銀が緩和に動き出す中で、各国の国債市場で利回りが低下している。市場では米中対立の激化をきっかけに景気後退のリスクも意識され始めているようだ。
そのような中でドル円はリスク回避の円高と、FRBの大幅利下げ期待の高まりによるドル安の二重の逆風にさらされている。105.50円付近の下値抵抗はまだ強いようだが、大きな心理的節目である105円を視野に入れた動きが続いている。
USD/JPY 105.93
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。