FOMCを受け大きくフラット化=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:42)
2年債 1.862(+0.016)
10年債 2.004(-0.054)
30年債 2.518(-0.062)
期待インフレ率 1.751(-0.025)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、FOMCを受け利回りは乱高下している。政策金利に敏感な2年債利回りは上昇したものの、10年債利回りは低下した。
午後になってFOMCの結果が発表され、大方の予想通り0.25%の利下げを打ち出した。2名のFOMCメンバーが据え置きを主張していたことや、その後のパウエルFRB議長の会見は、今回は予防的利下げであることや、利下げサイクルに入ったわけではないことを強調した面が強かった。議長は「サイクル中盤での調整」と述べていた。
利下げは1回だけではないとも言及し、追加利下げにオープンな姿勢を示していたものの、市場の期待ほどハト派な雰囲気はなかった印象。市場には失望感が広がっている。
株式市場が大幅安となったことや、インフレ期待の低下もあり、10年債利回りは低下している。10年債は2.01%まで低下の一方、政策金利に敏感な2年債は一時1.96%付近まで上昇。
2-10年債の利回り格差は14(前日21)に大きくフラット化している。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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