ドル円は108円台に入ると上値重い 21日線が強い上値抵抗=NY為替
為替市場はきょうも様子見気分が強く、小幅な値動きに終始する中、ドル円は107円台後半での推移となっている。今月のFOMCでの米利下げ期待はほぼ確実視されているものの、先週までの米地区連銀総裁などFOMCメンバーの発言から、市場の一部が期待していた0.5%の大幅利下げはなく、0.25%に留まるとの見方で市場のコンセンサスは固まったようだ。
このような中でドル買い戻しの動きも見られ、ドル円は下値をサポートされている。一方で108円台に入ると上値は重い。108円ちょうど付近に21日線が来ているが、強い上値抵抗となっているようで、戻り待ちの売りオーダーが多数入っているようだ。
先ほどワシントンを訪問中の黒田日銀総裁がIMFのイベントに出席しており、「しっかりと強力な金融緩和を続けていく」とこれまでの発言を繰り返していたが特に反応はない。
日銀も追加緩和姿勢を示唆しているものの、FRBやECBと比較して、余力はあまりないと目されており、ドル円の押し上げ効果は限定的と見られているようだ。
USD/JPY 107.88
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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